14話
家に着くと、手を洗ってからご飯にする。今日のメニューは中華にした。2人が手を洗っている間に並べておいたら、高橋さんが出来立てが並んでいてびっくりしていた。なんで?どうして?って言ってるのをすずが宥めて食卓に着いた。話は後にして食べることにする。
「「「いただきます。」」」
「美味しい!これ、レンジで温め直したやつじゃなくて、出来立てよね?いつ作ったやつなの?」
「今日のお昼だよ、高橋さん。」
「お昼に作ったやつがなんで今、出来立てみたいなの!?」
「いのり、それも後からよ(笑)」
「…わかったわよ!その代わり、はぐらかしたりしないでちゃんと教えなさいよね!!」
「わかったよ。後でちゃんと教える。」
「大丈夫かしら(笑)?」
食べ終わった後でいよいよ話す事にした。まずはステータスを見て貰う。
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名前:クロマツ タカアキ
年齢:34歳
種族:新人
ジョブ:なし
レベル:3
HP:15/15 MP:9/9
攻撃力:20 防御力:18 俊敏性:17
魔力:3 器用さ:12 運:79 魅力:89
ユニークスキル
【最適化】【完全鑑定】【完全偽装】【魔法適性:全】【インベントリLv:Max】【熟練度上昇補正】【スキルポイント獲得量2倍】
スキル
【料理Lv:6】【俯瞰】【鍛冶Lv:6】【木工Lv:4】【木刀術Lv:3】【刀術Lv:1】【錬金術Lv:4】
SP:0
賞罰:なし
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「これが、僕のステータスだよ。」
「ユニークスキルがチートじゃん!?」
「うんうん、そうなるわよね(笑)!」
「理由は僕にも分からないんだけど、最初からこうだったんだから仕方ないよ(笑)」
「普通のスキルもレベル高くない??」
「そこは裏技で…(笑)」
それから色々と秘密を話した。ガレージダンジョンのこと、裏技のこと、お詫びの中身等だ。
「なんなのよ、その最高の環境は…家にダンジョンがあって、効率的な訓練も出来て…魔法のテントなんて世に知れたら、どうなるかわかったもんじゃないわ…こんなの教えられたら、他にパーティーを組むなんてあり得ない…ねぇ、すず、孝昭さん。私もパーティーに入れてくれない?」
「私はいいわよ?孝昭さん次第かしら?」
「そうだなぁ…パーティーに入れる条件って訳じゃないけど、防具のデザインを担当してくれないか?高橋さんのデザインを元に僕がインベントリで作るから。」
「そんなことでいいの!?やる!やるやる!!色んなデザインを学んだから問題ないわ。普段着なんかのデザインも任せてくれていいわよ!」
「それはいいけど、大変じゃない?」
「デザインを学んだのに、今まではなかなか活かせなかったんだもの。それに比べれば天国よ!」
「ありがとう、高橋さん。」
「それよ!高橋さんだと他人行儀すぎるから、高橋さんじゃなくて、いのりでいいわよ。パーティーも組むんだし。もっとくだけましょ!すず!あんたもよ!孝昭さんへの中途半端な敬語は止めなさい。もっと、自分を出すのよ。」
「いのりがそれでいいなら、僕は問題ないよ。でも、いのりはさん付けなんだね(笑)すずも敬語じゃなくて、自然体がいいな。」
「あうぅ…(照)わかった。孝昭さんへの敬語はやめるわ。でも、さん付けは…」
「「一応年上だから(笑)」」
「一応って(笑)」
その後も少し話していたが、いのりはそろそろ帰るという。すずが泊まりはダメなのか聞いたら、明日仕事で明後日から2日休みだから明日泊めて欲しいと言ってきた。勿論いいので、OKしておいた。ちなみにいのりも仕事を辞めるらしい。明日朝イチで退職願いを出すそうだ。