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ペット虐待、クラブ活動退部、家庭内暴力。
勇樹の中学2年生の頃を描く。
勇樹はペットを飼うのが好きで文鳥を繁殖させ、手乗りにしていた。しかしやたらと文鳥を虐めるようになり、虐待した。
勇樹はクラスでも独りぼっちだった。勇樹はその普通とは違う特異性から、みんなから面白がられ、学年のボスと思しき、苅田というクラスメートから玩具扱いにされた。
勇樹は部活でも虐められた。
勇樹は部活を辞めたいと漏らすようになり、母親に懇願した。
顧問の先生もそれは許してくれなかったが、結局は部活に来なくなってしまった。
勇樹はしきりに犬を欲しがるようになった。散々母親にせがった。
「お母さん、犬飼っていいでしょ?」
「だめよ!」
ゆうきは、要求が聞き入られないと、母親に反抗的な態度を取り、暴れるようになった。家庭内暴力さながらだった。その騒音は近所にも知れ渡り、勇樹は次第に隣近所の人から白い目でみられるようになった。
「息子さん暴れてるんでしょ?」
こういった電話が母親のもとにかかって来た。
路頭に迷う勇樹、彼は更なる困難に飲み込まれていく!