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青年の屈辱  作者: 船五郎
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動物と歴史と小説に感心を持つようになった勇樹

勇樹の小学校高学年時代を描く。


勇樹は小学校高学年になっても相変わらずクラスから孤立し、誰とも喋らなかった。また他の子と比べて理解力がなく、学習面でも遅れて、学級活動でもうまくついていけず、他の子から面倒ばかりを見てもらっていた。

勇樹は頻繁に虐めにあうようになり、あまりにも虐めが酷いと、切れて発狂し殴りかかるような感じだった。

勇樹は家ではちゃんと喋っていた。外で全く遊ばず、友達を連れて来る事のない勇樹を、母や姉はどう思っているのか、2人ともその事については何も言わなかった。

勇樹の担任の藤山先生という女性教師は、勇樹を特別な目で見て、勇樹を特別扱いした。


そのころ勇樹は動物に感心があった。というのは、彼は恐竜に感心をしめし、恐竜の図鑑や本を好んで読んだ。それがきっかけで動物が好きになり、亀や小鳥、リス等のペットを飼うようになった。やがて彼は犬を欲しがるようになった。

「お母さん、勇樹、犬が欲しいんだけど、飼っちゃだめ?」

「だめよ!犬は吠えるし、近所迷惑になるから。第一面倒見きれないでしょ」

勇樹の一人称は、勇樹だった。彼は幼いままの言葉遣いを継続したのだ。

また勇樹はこの歳になっても未だに母親と一緒に寝ていた。

勇樹の母親は、クラスの家族会で、勇樹が犬を欲しがっていることを、担任やクラスメイト、その保護者に喋った。勇樹はその家族会に参加してなかった。

このことは勇樹にしてみれば、恥さらし意外の何物でもなかった。


勇樹は母親から、漫画の児童向け歴史シリーズの本を買ってもらい、歴史が大好きになった。

テレビの歴史ドラマをよく見るようになった。

学校で歴史のテストだけはいい点を取った。


また彼は姉の持っていた「チョコレート戦争」という児童文学の小説を読み、それから彼は熱心に本を読むようになった。彼は学校の図書室でホームズやルパン等を好んで借りてくるようになった。








勇樹はますます自分の世界に埋没し、周囲から孤立していくようになる。彼はこの後どう成長して行くにか⁉

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