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青年の屈辱  作者: 船五郎
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勇樹の小学校低学年時代

幼い勇樹はほかの子とはちょっと違う面があり、次第に学級から孤立していく。

立花勇樹は、デリケートで、気弱な少年だった。

勇樹は母親の事が大好きだった。母親から片時も離れず、母親の作ってくれるお菓子や料理を美味しそうに食べた。

勇樹の父親は厳格な性格で、勇樹にはあまり優しくしてくれず、勇樹もなつかなかった。

勇樹には4っつ上の姉がいるのだが、姉は気が強く、頭も良かった。

勇樹は空想好きな少年だった。アニメや特撮ヒーロー物を見て、すぐにその世界観を自分の友達やクラスメイトを登場人物に模したオリジナル物を頭に思い描いた。


勇樹の父親は不動産業を営んでおり、家はそこそこ裕福だった。家は一軒家で、勇樹は両親に可愛がられ、お坊ちゃまのように育った。欲しい物ならなんでも買ってくれた。

勇樹は小学校に上がった当初から、他の子よりも少しゆっくりで、なにをするにも遅かった。とろいとゆうのか、マイペースで、少し足りない感じだった。学習の面にも遅れがあった。

また性格の面にも少し変わっているところがあった。ちょっと面倒くさい事をさせるとすぐに癇癪を起して泣き出して住まった。母親は自閉症があるのではないかと疑った。


勇樹は黒木良一という男の子と仲が良かった。なにをするにも良一と一緒だった。いつも良一と一緒に遊び、下校をするのも一緒だった。

担任の藤井は、勇樹を特別な目で見た。それは勇樹のこだわりの強さだった。

藤井は勇樹に「良一と一緒に遊ぶな」と言った。

藤井は良一にも勇樹と一緒に遊ばないようにいった。以来良一は勇樹を遠ざけるようになった。


それから程なくして、勇樹はクラスメイトからからかわれ、それに対して返答を求められた。勇樹は答えなかった。

クラスメイトは「お前喋れなくなったの?」と言った。勇樹「うん」と言った。

この噂は瞬く間に広まり、学校中に行きとおった。勇樹はそれを押し通した。

それ以来勇樹は学校では喋らなくなり、外では一切遊ばなくなった。

近所の子や、クラスメイトは勇樹を疎外するようになった。

家ではよく喋るのだが、外では全く喋らなかった。

勇樹は勉強も次第にしなくなり、徐々に成績が落ちだした。

勇樹は自分の世界に入り込むようになり、次第に現実世界から遠のくようになった。周りの状況が掴めなくなり、周りの人が言っていることが耳に入らなくなり、余計にとろいような感じになっていった。

それから勇樹は虐めにあうようになった。



勇樹はこの後、困難を乗り越えていく。

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