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乱世の転生者  作者: 情熱のデンプシー
第一部 乱世転生編  第2章 友達
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坂の下の少年


 ある夜のことだ。


 食事が終わり、アイシャが湯を浴びてる隙に、俺は部屋を抜け出す。

 

 こんな月明かりのいい日に、部屋で寝転がってるなんてもったいない。


 さて、今日はどこへ忍び込もうか


 毎回父の書斎に潜り込んでいるんじゃ芸がない。

 

 今日は軍議の間か、文官たちの資料室か、たまには町に繰り出すのもいいかもしれない。

 場末の居酒屋でみんなで盛り上がって……いやさすがに7歳児じゃむりか。

 

 そんなことを考えていると、坂の下に子供の姿が見えた。

 

 小学生、年は自分より少し離れている。それくらいの少年だ。

 二人いる姉を除き、城内で子供を見たのは初めてだ。


 その少年は身の丈ほどの木剣を使って大木を叩く。

 何度も何度も、滝のように汗を流しながら苛烈な動きで打ちまくる。


 俺は、眼が離せなかった。


 その少年のあまりに懸命な様子に。その少年のあまりに必死な形相に。


 大木を打つ音は、まるで悲痛の叫びのように聞こえた。



 「なに見てるんですか、王子」


 「僕の眼には君しか映らないさ」


 「……」


 「……」


 「さらばだ」


 「逃がすか」


 その夜も、アイシャとの追いかけっこが始まった。



お待たせしました!(待っている人がいると信じて!)


今回は導入ということで超短いですが、第2章スタートです!


「続きが気になるぜー」「この少年は誰なんだー」となった方は是非コメント・評価・ブックマークをお願いいたします!!


作者の気持ちがほっこりします、笑


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