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07 ありがたみのない善意
予言の書が、とりあえずたまに有用だという事は分かったけれど、特にありがたみもない。
ただただ押しつけがましいだけの善意だった。
今の自分には、必死に生きなきゃならない目標も、果たさなければならない目的もないのだから。
この予言の書は、他の人にあげるべきだった。
これでは、宝の持ち腐れだ。
これがちゃんと役に立つのは、寝る時に枕になる事と、座る時に敷物代わりにするくらいだ。
記念だか、プレゼントだか、お祝いだか知らないけど、とんだチョイスミスをしたものだ。
英雄だか、魔王だかに関わらない普通の日常では、予言の書なんてそんなに役に立たないのだ。




