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03 落とし物
その本をパラパラとめくってみると、最後の一ページにだけ文が書いてあった。
・○○通りで、商人が馬車から林檎を落とす。
だそうだ。
これが予言の書だというのなら、その通りになるのだろう。
だが、〇〇通りがどこか分からない。
それに別に林檎が欲しいわけでもないので、特に気に留めなかった。
けれど、適当にその辺を歩いていたら、目の前を走っていく馬車が林檎を落としていった。
シャリシャリ。
拾ってかじってみた。
喉が潤って、腹は膨れた。
でも、まずかった。
特に大きく役立つわけではなさそうだ。




