第4話 規格外
前回のあらすじ
能力?そんなの自分で確認しなさいよ
「あの...分からないとはどういう事です?」
そう聞くと女神様は説明を始めた
「先程も言いましたように能力はその人の魂に最も適したものが現れます。そして魂が大きいまたは質がいい程、より強力な能力を得ることが出来ます。あなたの場合は魂が大きく更に質も上等なものな為私であってもあなたを見通す事が出来ないのです」
それってつまり...
神をも超える能力って事!?
「はい、そうなります」
まじか〜...
でもなんでそんなに魂が大きいの?
「さあ...これについては分かりませんでした。最高神様ならご存知かとは思いますが私からは何も...」
ふーん。まあいいや
けどそんな能力を与えて大丈夫なのかな?
「ええ、この事に関しましては創造神様や最高神様も承知の上ですので問題はないかと」
創造神や最高神て...
そんな人(?)にも目を付けられるなんて
どれだけ規格外な魂なんだよ!
「まあ神は下界には干渉しないので神界に届かない限りなら良いのでは?という事になりましたので...」
そんなので良いのか神様...
「これもこちらの不注意が招いた結果としての裁量ですので...それと次に加護の話となります」
「加護?」
「はい。加護とは神の力に耐えられる器を持つ者に与えられます。こちらも魂が関係していてあなたは最高神様の加護にさえ耐えられる器を持っています。なので私や他の神の加護も授けられます」
はえ〜もう何がなんだか分かんない...
「混乱するのも無理は無いと思いますがこの件を承知いただければと思います」
「まあ...えっと、とにかく俺は強くなれるってことですか?」
「はい。あなたなら神に至る事も可能と思われます」
え?そうなの?
「もともと最高神様の加護を受けたものは神になる可能性を秘めているのです」
へー俺が神様にねぇ...流石に実感湧かないな。まあ今考えてもどうしようもなさそうだし、なったらなったでいいや
「ふふ、そうですね。では説明もし終わりましたのでそろそろですね」
「そろそろ?」
「神界に呼ぶにも制限がありますから。それではお別れですね。それと教会に来て頂ければまた会えますので。あ、そうそうあなたは他の神にも注目されているのでくれぐれも気を付けてくださいね」
「え?それってどういう...」
その瞬間再び視界が白く染まる
「......あなたの人生に今度こそ、幸福を...」
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そして次に見たのは教会の石像だった...
(最後に女神様がなんて言ったのか聞こえなかったな...)
「おお...」
そう呟いたのは父だった
「ここまで石像が輝いているのは見た事がない...きっと加護が与えられた証拠だ...」
う〜ん...加護というか神様に会ってきたんだよね
って言えるわけないか
「...っは!?申し訳ありません。ここまでのものは見た事がなかったもので...どうぞ、これがあなたのステータスカードです」
そうシスターに渡されたのは
プレートのような物
「そちらに魔力を注ぐとステータスが表記されます。ご確認ください」
ステータスカードとは所謂身分証明の事で通常ステータスをみる時はこれを使うようだ。犯罪歴なども分かるらしい
「ありがとうございます」
礼を言って教会を出る
(部屋に戻ってから確認するか...)
女神の言ったようにちょくちょく意味深な発言をさせて
ちょっとした伏線みたいな感じにして行こうと思ってます
次回クロスのステータス公開!!お楽しみに!