表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/32

祟り神の巫女 共通1

ある村では神の妻になる娘を決める会議が開かれていた。


「高慢なレグナス女公爵の娘はどうかしら? 邪神には似合いよ」

「そりゃ私怨だろ」

「ここは魔法学校で不真面目な態度をとった者にしよう」



利口な子は生かし、愚鈍な子を食わせる。

要するにごみ箱といったものだろう。役立たずは生まれてすぐ殺すべきだ。

この年まで生かしておいたことに感謝してもらいたい。

村の老婆集は何人が生き残るか、冷めた眼で娘達を眺める。


「ルーテル、君は今日もかわいいね」

「ありがとう先生。嬉しいことには変わりないのだけど………

それ、皆に言ってるでしょ」


「ルー。イケメンで女タラシの先生が従兄なんて最高ね」

「どこが? ヨ―ロピアス連合民はイトコ婚できないのよ」


イトコ婚出来るテラネス民が羨ましい。


「同じ姓同士は結婚できないチャイカ民通ります」

「なんかごめん」




魔法学園は魔法使いを目指す者だけでなく、将来の結婚相手を探す場所でもある。

所謂現代の社交界のようなもので、本来の勉学より家や国の勢力争いの場と化した。


「いいこと、このワタクシは聖天団の次期トップですのよ!」

「はいはい、どうぞどうぞ。私はトップになるつもりないからお好きになさって」


それは星公認の宗教団体も例外ではなく。

貴族の一人娘で教団への出資が高いことを誇るアンリエッテと

やる気のない少女ヴァニステスの二人は次の教祖を廻っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ