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境界の交叉路にて
のんびり書いていくので更新スピードには期待しないでください。
おや、こんな所に人の魂とは珍しい。
何? 自分がなぜこんな所にいるか分からないとな?
ははぁん。お主はどうやらマレビトになってしまったようじゃな。
この世界にはたまにあるのじゃ。異界からこぼれおちた魂が新たな生を得ることがの
お主はそう言う物になってしまった。もう戻ることはできん。新たな生を一生懸命に行きなさい。
なんじゃ? 不思議そうな顔をしておるの。
わしは誰か? 神?
ほほほ、神の友人は確かに多いがわし自身は神ではないよ。
ふんむ。どうせこの世界に時は無く、ここで見聞きしたことはお主の記憶には残るまい。
ならばこの老いた身の昔語りに少々付き合ってはくれんかの?
何? めんどくさい? ふふふ、酒場で老人に絡まれたと思うて少し諦めておくれ
おぉ、そうじゃ。まだ名乗っておらなんだな。
我が名は カダル。
魔法銀の竜 カダル じゃ。
様々な二つ名で呼ばれてきたが、今では『三界の守護龍』なんぞと呼ばれておるよ。
読んでいただきありがとうございました。