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16-①手がかり
家の門まで辿り着いたユウキは、でも玄関の扉を開く手を止めた。本当に自分はやましいことをしていない。でも、写真は誰が見てもそれとわかるくらいに決定的なものに見えた。それなりの理由がなければ学校は許してくれないだろう。大人しく一週間、自宅で謹慎していようか。しかしそれでは自分の非を認めたことになる。少なくとも自分が潔白であると言わないといけない。ユウキはその考えに至ったと同時に、ドアに掛けていた手を放し、踵を返したのだった。
あてもなく最寄り駅前の小さな繁華街を彷徨していた。彼の中の希望は加賀だった。彼なら昨日の自分の行動の一切を証言できる。アカネの話とそれが重なれば、多少なりとも信憑性が高まり、学校も無下にできなくなるのではないかとユウキは考えた。
何度も電話を掛けるが、しかし加賀は出なかった。今日は欠席だったから、もしかしたらどこか具合が悪くて寝ているのかもしれない。だとしたら、街中にいる確率など極めて低い。それはわかっている。それでもユウキは微かな可能性に賭けて町を彷徨うことしかできなかった。
ゲームセンター、カラオケ、コンビニ。加賀が居そうな場所を際限なくグルグルと回る。足は呪われたように重かった。が、歩みを止めるわけにも行かなかった。
「訊きたいことがあるんだ」




