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ガイアシステム(救星の力)  作者: 超人合体ハシライン
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芽吹き

新作小説あと3作品2作品は長めの予定、1作品は短めの予定、その3作品の中でも2種類はギャグ要素多めで行こうと思います。

そうです、私もかの有名なギャグを挟まないと死んでしまう病なのです。

ガイナス「うわあああああぁぁぁ!!!」


ガイナスは目の前で火花を散らすくすんだ刃の輝きに恐れをなして我武者羅に腕を振り回す。


甲殻魔獣「グゴォォォッ!?」


振り回した腕が甲殻魔獣に直撃し、何かを砕く感触があった。

火花を散らしつつも傷一つなく、森の木々の間を抜け僅かに届く陽光を反射し、銀色に輝くその右腕は、偶然ではあるが間違いなく甲殻魔獣の顔面の甲殻を打ち砕いていた。

獲物だと思っていたものから急に手痛い反撃を受けた甲殻魔獣は鼻頭を押さえてのたうち回る。


ガイナス「こ、これを僕が!?」

ブレスレット「肯定、主が()()()()(リー)の顔面部の装甲を破砕したのは事実です。」

ガイナス「さ、さっきのブレスレット!? 夢じゃなかったのか!?」

ブレスレット「主がどのような思考を辿り、そのような結論に至ったかは不明ですが、現在起こっている事は紛れもない現実です。」

ガイナス「現実って言われても……そうだ、不思議ブレスレットなんだし、現状の打開策とかない?」

ブレスレット「…不思議ブレスレットではありません、GAIAシステムです、ガイアとお呼びください。」

ガイナス「わかったよ、それでガイア、打開策はあるの?」

ガイア「主が鉄甲灰色熊の生命活動が停止するまで殴打する事を提案致します。」

ガイナス「物騒な提案が来た!? それに、殴打って言っても相手は刃物だよ?」

ガイア「否定、鉄甲灰色熊程度の刃では今の主の装甲は突破できません。

ガイナス「でも、装甲のない部分に当たったら怪我じゃ済まないよ?」

ガイア「…心理的な抵抗が有るのならば武器の使用を提案致します。」

ガイナス「そんなものが何処にあるの?」

ガイア「其処に生えている木を引き抜いて使用する事を提案します。」

ガイナス「さっきから何でそんなに野蛮な提案ばっかりなのさ!? 君は僕を蛮族か何かと勘違いしているの!?」

ガイア「…修正、宿主との会話情報から一般的なハイブリッドとの心理的な相違点を発見、対応を変更します。」


すると、言うだけ言ったブレスレットから急にウィーンやらジジジやらカチャカチャやらと、不思議な音がしだした。

それと同時に、顔面を強打されて今までのたうち回っていた鉄甲灰色熊が立ち上がり、此方を警戒しだす。


ガイア「ジェネレイト、鉄甲灰色熊から解析した遺伝子より武装を創造、これより出力致します。」

ガイナス「急がないとマズイよ! その武装ってどうすればいいの!?」


その答えは声ではなく、現象によってもたらされた。

今にも折れてしまいそうな程に薄く、全てを切裂きそうな程に鋭い、鉄の黒とくすんだ銀色の刃が自身の右腕から生まれ、手の中に納まる。


ガイナス「こ、これは!」

ガイア「(かい)(とう)(おぼろ)】です、鉄甲灰色熊の遺伝子から解析した情報を元に、武装を作成、不純物を取り除くなどして強度と切れ味を増幅することに成功しております。」

ガイナス「怖いけど、これならきっと僕だって戦える!」


膝が震える、冷や汗が出る、息が荒い、上げ連ねればきりがない程にガイナスは緊張していた。

しかし、覚悟は決まっていた、殺さなければ自分が殺されるのだ。

自分の右腕にはこんなに頼りになる相棒がいるんだと自分に言い聞かせ、深呼吸をする。

すると、今まで緊張していたのが嘘であるかのように膝の震えも冷や汗も止まり、呼吸は整い、視界はクリアになる。


ガイア「主の心理的負担を感知、強制的に心理的負担を軽減に成功しました。」


だそうだ、本当に頼りになる相棒である。


ガイナス「期待には、答えなきゃいけないよね……やってやる!」


こちらが動かない事に痺れをきらしたのか、鉄甲灰色熊は今にも飛びかかって来ようとしている。

対してこちらは体制を低くして腰だめに朧を構える。

こちらが動かないと理解した鉄甲灰色熊が右手を大きく振りかぶり、襲いかかってくる。

そして、交差してから数秒後、何かが落ちる音と共に悲鳴が響き渡る。


鉄甲灰色熊「グギャァァァァァァ!!!」


落ちたのは鉄甲灰色熊の右肩から先である。

ガイナスは攻撃する腕ごと切断し、振りかぶった腕の下をすり抜けたのだ。


ガイナス「やっぱりこれ…すごい。」


ガイナスは驚嘆していた、大きく振りかぶった隙だらけの肩を狙ったと言っても斬った感触が殆どなく、相手も腕が落ちるまで切られたことに気付いていなかった。

鉄甲灰色熊の右腕があった所は綺麗な断面となっており、結構な出血がある。

しかし、朧には血の一滴すら付いていない。

今まで村で戦士の人達が持っている武器などは見た事があったのだが、これ程の切れ味の武器は初めて見た。

ましてや、戦う事など出来ないと思っていた自分がこのような武器を持つ事など想像の埒外であった。

ふと気付くと、ガイナスの左の腰が輝き、そこには今まで無かった朧の鞘がある。


ガイア「主、攻撃の準備が整いました。」

ガイナス「準備?」

ガイア「以前の主より、刀を使う技を継承しています、刀を鞘に納め【(せつ)(げっ)()】と唱えて下さい。」

ガイナス「よくわかんないけどわかった!」


そんなやりとりの最中に右腕を切断されて激昂する鉄甲灰色熊がガイナスに迫るが…


ガイナス「雪血花」


チン、と音がする。

同時に、今にもガイナスに襲いかかろうとしていた鉄甲灰色熊は、彼を見失い左右を見回そうとして首を回そうとする、すると今まで何ともなかった鉄甲灰色熊は突如ビクンと1度だけ痙攣し、手首、肘、肩、首、腰、膝、足首などのありとあらゆる関節から血飛沫があがる。

そして、首に到ってはそのまま180度回転し、地面に落ちる。

その頃にはガイナスは既に鉄甲灰色熊の背後、5メートル程離れた位置で朧を鞘に納めた体制で目を閉じて立っている。

しばらく血飛沫で大輪の花を咲かせていた鉄甲灰色熊は出血がおさまった時には、立ったまま絶命していた。

戦闘シーン苦手です!

誰か! 戦闘シーンの書き方教えるヨロシ!

教えるPleese!

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