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ガイアシステム(救星の力)  作者: 超人合体ハシライン
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プロローグ

数ヶ月間音信不通(連絡先を知っている友人がいないボッチ)で申し訳ありません。

やはり一本に絞って筆の進みを速くするとか無理でした。

後2作品程を近日中に投下したいと思いますので宜しくお願いします。

彼は一見ごく平凡な普人種に見えた、しかし、彼の手首から指先にかけては甲殻人種特有のしかし、銀のように美しく光り輝く、あまり生物的には見えない甲殻がある、今は靴に隠れているが足首から下にも甲殻があり、それ以外の所には甲殻らしきものは一切見当たらない。


彼は普人種と甲殻人種のハーフで、【(ハイ)(ブリ)(ット)】と呼ばれる身軽で強い力を持つ者達の一人である。


しかし、彼ら新人類の甲殻は本来、要所要所の関節と手、足、そして顔に到っては頭全体と目、首を保護するようになっていて、その全てが自分の意思で稼働できる鎧のようになっているはずなのだ。

甲殻を他の甲殻の下に収納する事により手先の器用さが必要な作業にも支障がないが、数少ない欠点と言えば、甲殻人種と同じ膂力を持っているが故に普人種程に器用ではないと言う事と、全身甲殻の甲殻人種と比べると甲殻で守られている箇所が少ないため、防御力に劣るという事だが、そもそも甲殻が少ない分身軽で柔軟なため機動力が段違いなので防御の必要性がなく、欠点と言えるのかは微妙だ。


しかし、彼にはその甲殻の殆どがなく、しかも手足にだけある甲殻は収納も出来ず、甲殻人種の持つ膂力があることから不器用で、細かい事も出来ず、出来損ないと言われ失望されていた。


現在青年は18歳で、両親はともに14歳の時に甲殻魔獣から彼を守って死んでしまった。

唯一の肉親である両親を失った彼は、そのまま両親の残した家に住み、川魚を釣ったり小動物を狩ったり、薬草や食べられる野草、または木の実などを取り、それを村で交換するなどして暮らしていた。

出来損ないと言われていても彼や彼の両親は嫌われてはおらず、むしろ人好きのする性格で、持ち前の力を活かして村での戦い以外の力仕事を率先して受け持っていた事もあり、彼は村の皆から好かれ、特に不自由なく過ごせていた。

そんなある日、彼は村で頼まれた薬草や交換用に木の実を取りに森に入っていた。

するとふと、石畳のような物が目に入った。

普段から森に入っていたがこのような物は今まで見たことがなかったので、少し様子を見ようと思い、石畳の続く先を追ってみると其処には、かなり古いものなのか、かなり風化した巨大な(あか)い門の枠組みだけのような物があり、その先には樹齢何千年にもなりそうな大きな樹に縄が廻してあり、縄からは菱形の紙が連なって垂れている。


昨日まではこんな樹はなかった筈だ、こんな大きな樹なら森の外から見えない筈はない。

そう思いつつも彼はその樹、正確にはその樹から突き出している人のような物から目が離せなかった。

それはよく見てみると木で出来た彫刻のようであり、甲殻人種の男性を(かたど)っているようだ。

一本の角と頭部の前から後ろに流れるような独特のフォルムのそれは、彼の父に少しだけ似ていた。

もしかしたら彼のご先祖様なのかもしれない、と彼は思ったが、ふと彼は違和感に気づく。

木の彫刻に一部分だけ色が有るのだ。

それは、銀に輝くブレスレットだった。

彼の甲殻と全く同じ色のブレスレットを彼は一目で気に入ってしまった。

彼はそのブレスレットを取ろうと手を伸ばして、それに触れた。

するとブレスレットは光輝き彼の右腕に自動的にはまる。

ブレスレット「遺伝子確認、ハイブリッド種ーーーーー(もく)と一致、等システムを利用可能です、個体名を登録して下さい。」

青年「わっ!? 何だこれ、外れない!?」

ブレスレット「貴方の個体名は「わっ!? 何だこれ!?外れない!?」で宜しいでしょうか?」

青年「個体名? 何それ? 名前って事?」

ブレスレット「肯定、理解が及んでいなかったようなのでもう一度個体名をお願い致します。」

青年「ガイナス、それが僕の名前だよ。」

ブレスレット「ガイナスで登録致します、宜しいですか?」

ガイナス「うん、それより登録ってなんの事?」

ブレスレット「登録致しました、以降等システムは貴方の細胞と同化し、必要時のみ起動致します。」

それだけ言うとブレスレットは肌に溶けるように消えてしまった。

ガイナス「何だったんだ一体?」

ガイナスはブレスレットのあった位置を触ってみるが、何処にも違和感がなく、白昼夢か何かだったのだと判断する。

ガイナス「兎に角一旦村に戻ろう!」

判断したら後は早いもので、ガイナスはさっさと、元来た道を戻る。


しかし、ガイナスは内心かなり動揺していた、普段よりも警戒が疎かになっていたのだ。

がさがさと茂みで音がしたのを聞いて(ようや)く自分の警戒が疎かになっていた事に気付いたが、時既に遅し、その音の正体は…熊型の甲殻魔獣だったのだ。


ガイナスは急に現れた甲殻魔獣が自分の頭を狙って爪を振るってきたのを見て、咄嗟に右腕で頭部を庇って目を瞑った。


ブレスレット「宿主の生命的危機を感知しました、Generation And Integration Armour System 通称GAIAシステム、起動致します。」


理不尽な暴力によって彼の人生は終わる筈だった、しかし、何時までたっても想像していた衝撃は来ない。


ブレスレット「インテグレート、敵対生命体の細胞を解析致しました。」


不審に思い恐る恐る目を開けると、其処には……鋭い刃物のような爪を火花を散らしながら受け止める、銀色の甲殻に包まれた自身の右腕があった。

作者は萌え系も燃え系も大好物です。

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