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スキル

あらすじにも書いていますとおり、元々ニコニコ漫画に投稿していたものを小説にしました。

というか、元々小説だったものを友達に頼んで漫画にしてもらっていました。

私自身、小説を書くことは初心者で、このようなサイトに投稿するのは初めてです。

ですから、ご鞭撻よろしくお願いします。

 ピコッ

 そんな身軽な音と共に煙が立ち込めた。

「うっ・・・」

 俺はできるかぎり煙を吸わないように、制服の袖を口にあてながら、相手の姿を見張った。

 相手の格好は、白地のTシャツに学校指定の黒色の長ズボン、そして手にはピコピコハンマーが持たれていた。

 その言葉だけ聞いたら、ピコピコハンマーを持ったおもしろい人が目の前にいるようにおもうだろうが、そのピコピコハンマーの大きさは、本人の身長と同じぐらいだった。

 その大きさも、そしてハンマーについている能力もすべて『スキル』によるものだ。

「ちっ」

 男は手に持っていたピコピコハンマーを手に担ぎなおした。

 俺は出来る限り男から距離をとる。

 『スキル』があるから、滅多なことでない限りは攻撃に当たることはないが、念のためだ。

 男は俺の消極的な戦術と、俺のもつ『スキル』に不満をもらした。

「てめぇ、チキってんじゃねーぞ! しかも、お前のそのスキル―――」

 まさか対戦して数分しかたっていないのに、相手に俺の『スキル』がバレてしまっているようだ。

 確かにこの『スキル』は不名誉に有名だから、知っていてもおかしくはないのだけど・・・。

 なんせこの『スキル』は、

「最弱スキル『敵前逃亡チキン・ハート』なんかで大会にでるなよ!」

 そう。男が言うように、俺のスキルは最弱で名高いゴミスキル『敵前逃亡チキン・ハート』なのだ。

 それではことの経緯を説明しよう。



 俺『佐藤 祐』は、日和学園という学園にこの春入学した。

 日和学園は、どこぞの財閥が作った、島を丸々一つの学園にした巨大なものだ。

 学園は、外部立ち入り禁止、島からの外出は厳重な手続きを行う、無闇にモノを持ち込むことの禁止など、外部との接触を限りなくなくしていた。

 その理由は、仮想能力『スキル』と呼ばれる技術を、出来る限り外部に情報を流さないためだ。

 『スキル』とは、簡単に言ったら、学園限定で使える魔法のようなもので、正確は数はわからないが、生徒一人ひとりが別のスキルを選ぶだけの量はあるようだ。

 スキルは特例を除いて、成績のよい人から決めていき、成績の悪い人は余ったものを選ぶようになる。

 能力もさまざまで、瞬間移動するもの、どんなものでも真っ二つにするもの、バリアのようなものを張ることが出来るものと、スキルの数だけ能力がある。


 それでは本題に入ろう。

 この学園で、俺の2コ上の姉 『佐藤 夕咲』は去年の冬に行方不明になった。

 厳密に言えば、帰宅する予定の日に帰ってこず、連絡もなく、学園にいったら「大丈夫です。生きています」という対応だけで、声すら聞かせてもらえなかった。

 そこで俺は、姉を探す為にこの学園に入学した。

 ちなみに姉は、スポーツ万能、成績優秀、正確もよく、日和学園の生徒会の会長まで勤め、そのうえどんなスキルも一つだけ追加で選ぶ権利まで与えてもらっていた。

 それに比べて俺は・・・。

 まぁ、元々そこまで成績のよくなかった俺が、超人気の日和学園に入学できただけいいのだろう。

 それに、姉を探すことと、スキルの強さは関係ない・・・と、その時まで思っていた。

 しかし、現実は違っていた。

 

「はぁ~」

 入学してから一週間が経とうとしていた。

 しかし、姉の情報は限りなくゼロに近かった。

 そんな時に一つの紙切れを見つけた。

『第10回、学園最強トーナメント』

 内容は、スキルを使って誰が一番強いかを決めようじゃないかというものだった。

 それだけならば俺は見向きもしなかっただろう。

 スキルが弱いということもあるが、単純に他人とケンカをするもが好きでないからだ。

 しかし、賞品のところには『図書委員会協力の元、優勝者には学園のことを何でも一つだけ教えます』と書かれていた。

 この学園での図書委員会の情報力はかなり高いらしい。

 つまり、優勝すれば、姉の情報が手に入る可能性があるのだ。

 俺はすぐさま登録を済ませた。



 そして現在

 対戦相手の石川先輩に苦戦をしていた。

 

 

 

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