表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

学食でのガールズトークシリーズ

学食でのガールズトーク3

作者: 夜凪アリス

昼下がりの学食。トレーの上には冷めかけの唐揚げ定食と、もう温度なんか関係ないくらい熱を帯びた女子ふたりのトークが響いていた。


優花「で、朝はやっぱりペンペンで強制起床?」


美桜「そう。5発目で“うぅっ…”って目覚めて、お尻押さえながら“起きます!”って叫んでた(笑)」


優花「ぎゃはっ!!ほんと調教済みじゃん…!!」


美桜「遅刻はギリ回避。けど私はちゃんと宣告した。“今日帰ったら百叩きね”って」


優花「出た!判決通告!!(笑)」


美桜がスマホを取り出す。


美桜「で、さっき彼からこんなの来た」


(スマホを優花に見せる)


【彼氏】

「減刑って…ありませんか…?反省してるんです…。せめて50回とか…」


優花「おお〜〜きたきた(笑)まさかの情状酌量アピール」


美桜「もちろん即却下。“反省してないようなので、20回追加します”って返した」


優花「容赦ないなー!でも正しい」


美桜が画面をスクロールする。


美桜「で、その後にさらに追撃きたの」


(再び画面を見せる)


【彼氏】

「せめて…キリよく110回にできませんか?」


優花「ぶっはっはっはっ!!なにそれ!!キリのよさ基準で減らそうとすんな(笑)」


美桜「ね?苦し紛れすぎて逆に笑っちゃった」


美桜がスマホを置いた瞬間、優花がニヤニヤしながら口を開く。


優花「じゃあさ、**“キリよく200回にします”**って返せばいいじゃん」


美桜「えっ」


優花「“あなたがキリのよさを重視するなら、私もキリよくしてあげるね♡”って(笑)」


美桜「ちょっっっっ!!鬼か!!いや…それはそれでアリかも……!」


優花「でしょ!?もう素直にお仕置き受けとけばよかったと地獄を見せてあげなよ(笑)」


美桜「うわーそれ送ったら、ほんとに泣くかも…

いや、でも送るわ」


(カチカチとスマホを打つ)


【美桜】

「“キリよく”がご希望なら、200回でいいよ☺️」


優花「出たーーー!!!悪魔の返信!!

やばい、絶対スクショして保存しといて!!」


美桜「もちろん。“愛の制裁シリーズ”って名前のアルバムにまとめとく(笑)」


優花「シリーズ化されてるのおかしいから!!」


美桜「200回も叩けるかなー。でも許してあげなーい(笑)」


優花「ちょっとだけ同情するわ(笑)ごめんね。彼氏くん」


笑い声はどんどん大きくなり、まわりの席がチラチラとふたりを見始めていることにも気づかず、

制裁の回数だけがインフレの一途をたどっていた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ