第7話(最終話) 真の次元管理とは
登場人物紹介
サユリ 青き翼のメンバー。
ミユキ 青き翼のメンバー。
ハルカ 青き翼のリーダー、元捜査管理監。
スペード リバース幹部、防御の能力者
クラブ リバース幹部、幻惑の能力者
ダイヤ リバース幹部、閃光の能力者
キング 反次元組織リバースのボス、元長官
頭領 反次元グループ砂塵の狼首領、
元副長官
長官 次元捜査庁の指揮官
*登場する名称等は全てフィクションです。
人類がパラレルワールドを管理する時代。
次元転移装置の開発により別の世界に行くことが出来るようになり、次元捜査庁が設立した。
だが、次元捜査庁は変貌し、今レジスタンス組織青き翼、反次元組織リバース、反次元グループ砂塵の狼らとの最終決戦が始まろうとしていた。
砂塵の狼の一団。
「ボス、ここですかい。」
「来たな、最上階。どれ、長官はどこに隠れてるんだ。」
「きっ...きさまらの...好きには...さっ...させ...させ...。」
「ほう、何ビビりまくってんだよ。長官だろ...アンタ。」
「わっ...私は...逃げん...から...。」
「足がガクブルじゃねえか。まあ、アンタが長官辞めるなら命だけは助けてやらんでもないがな。」
「ほっ...ホントか...、助けて...くれるか...。」
「こんなヤツが威張りくさってやがる組織なんてどうしようもねえな。」
そこにリバースの一味が入って来る。
「頭領、久しぶりだな。」
「ん?誰かと思えばキングじゃねえか。」
「お前、こんな情けないヤツ脅してどうするつもりだ。」
「こんなヤツが捜査庁仕切るとかあり得んだろ。」
「それはそうだが、コイツを追い出してどうする。」
「こんな腐った組織、ぶっ潰すに決まってんだろ。」
「腐っているのは上層部の数人だ。全員巻き込む必要は無かろう。」
「アンタ、昔から甘ちゃんなんだよ。確かに、長官一派を追い出したところで、またろくでもないヤツが出てくるのさ。」
「さあ、それはどうかな。中にはイイヤツもいるかもしれんよ。」
「俺は昔からアンタの甘い判断が嫌いだったんだよ。徹底的にやるしかないだろ。」
「理解はしないのだな。仕方あるまい、力ずくで聞かせるしかないのか。」
リバースと砂塵の狼は対峙する。
そこに青き翼の3人が入って来た。
「ふぅ...まだ間に合うようね。」
「はっ...ハルカ君...助けてくれ...。コイツらを...。」
「長官、私達はあなたの味方ではありませんよ。」
「へっ...たすけ...。」
「今の次元捜査庁がおかしいのは誰が見ても明らかです。私達3人はレジスタンスとして体制を変えに来たんですよ。」
「ほう、管理監。懐かしいじゃねえか、相変わらず真面目だな。」
「頭領もお変わりありませんね。まだ、突っ走るおつもりですか。」
「ハルカ、頭領よ、こんな長官は排除するとして、その後どう考える。」
「もう、捜査庁とかいらねえんじゃねえか。」
「いや、正しい管理に変えて存続するべきです。」
3人は互いの顔を見る。
「そもそも、この組織は多様化する次元でのトラブル解決の為にある。逆に言えばトラブルが無ければ組織は必要無い。頭領よ、お前はこの全次元からトラブルが無くなると思うか。」
「キングさんよう、そんな事ある訳ないじゃないか。だがな、そんなトラブルを管理するってのがおこがましいんだよ。余計なお世話ってんだ。」
「私は、余計なお世話かも知れないけど、やはり管理は最低限必要だと思うわ。無秩序な次元では困るもの。」
「まあ、捜査庁の権限は肥大化し過ぎたのは確かだ。ハルカ君の言う通り必要最低限でよかろう。」
「何だよ、キングもハルカも甘いな。だが、俺も、流石に無秩序は御免だぜ。」
「ならば決まったな。現長官以下、不正に関わった全員を捕縛せよ。」
「了解!」
こうして現体制は終焉を迎えた。
「それで、どうするつもりだいキングさんよう。」
「ハルカに心当たりがあるのではないか。」
「そうね、新リーダーさんはいるかな。」
「誰だよ、そんなヤツいるか?」
「サユリ君なのだな。」
「キングもそう思うでしょ。」
「ああ、彼女は昔の君みたいだからね。」
「昔は失礼じゃない。せめて、ちょっと前とか。」
「あんなヤツに務まるんか、捜査庁長官が。」
「それはサユリ次第じゃないかしら。あの娘ならきっとイイ長官になるわよ。」
「ハルカよ、お前はここに残りサユリを助けてやるんだぞ。さあ、頭領。我々は戻るとするか。」
「まあ、せいぜいレジスタンスが出来ないよう頑張るんだな。」
「キング、頭領、ありがとう。」
あれから数ヶ月経った。
捜査庁の職員も上層部の不正には気が付いていたけど、処分されたくなかったから黙っていたみたい。
ハルカさんには長官になってもらいたかったけど、職員を正しく鍛えるとか言って管理監を復活させた。
「ねぇ、ハルカさん。どうしても長官になってくれないの?」
「私は過去の幹部なのよ。不正はしてないけど、新しい組織には新しいリーダーがなるものよ。」
ミユキは副長官になった。私よりミユキの方が長官らしいよ。
「ねぇ、ミユキが長官になりなよ。」
「確かに長官には興味あるけど、柄じゃないかな。」
「えっ、どゆこと?」
「新しい捜査庁にはあなたみたいな人が長官としてやるべきなのよ。」
「私が...どうしてかな?」
「そんなの自分で考えなさいよ。」
「私なんか、みんなが楽しく次元で過ごして欲しいだけだよ。」
「そういうことなのよ。」
次元捜査官サユリ 完
いやはや、終わりましたな。
紆余曲折の中、まあ落ち着くとこに来たかな。
新しい長官に乾杯。
では別の話でお会いしましょう。




