【向かうとするか。】
「…ここで始めるわけではないだろうな?」
「あ、そ、そうよね。」
主様はフランチェ様をジト目で見つめていた。
「私がさっき目覚めたばかりだったことを忘れていたわけじゃないだろうな?」
「ま、まぁそれじゃあ、会議室集合ね~!!」
フランチェ様はドタバタとした足取りで部屋を出ていってしまったた。
「それじゃあわしらも会議室に向かうとするか。お前は一緒について来るかの?」
「あぁ、大丈夫だ、後で向かう。」
「そうか。ならば先に行っておくぞ。まだ体調が不完全なのだからゆっくり来るんじゃぞ。」
そう言い3柱は行ってしまった。
「少し大変なことになってましたね。」
「あぁ、そうだな。ところでルルカ、大丈夫か?少し目が腫れているようだが?」
そう言い主様は少し心配そうに眉をひそめた。
「…大丈夫ですよ。少し主様を心配しただけでなんでもありません、」
「まぁ、それならいいのだが。」
「そうだ。そろそろ向かった方が良いと思いますよ。皆様主様を待っているんですからね。あんまり待たせると悪いと思いますし。」
「そうだな。あ、ルルカ杖を取ってくれ。」
「分かりました。」
そう言い壁に立てかけてあった杖を取った。
(いつ見ても主様の杖は美しいな。)
海のように透き通った水色の装飾、光が反射してキラキラと輝き思わず息を吞む。
「ん?どうした?」
「あぁ、大丈夫ですよ。はい、どうぞ」
「よし、杖も壊れてなさそうだな。」
主様は小さな声で「良かった」と呟いた。
「まぁそれじゃあ向かうとするか。」
どうも、こんにちわ。うりやです。大体のストーリーは決まっているのに書くのが難しいです。これがもう私の書ける最高火力です。むずいです。