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化け物の生みの親
イージスという男が居る。
彼は貴族として産まれたのにも関わらず、魔力の保有量が一般人未満であった。
しかし彼は多大な努力を重ね、「魔術学院」に入学してしまう。
彼は周囲との差に絶望した。
しかし彼は自分を呪わなかった。
代わりに世界を呪った。
彼は禁忌に手を染めた。
人体改造だ。
人体に存在する魔核を魔物の魔核と合成し、魔力を手に入れる。
彼は奴隷を買い、自分に行う前に人体実験を進めた。
一人目は体が負荷に耐えられず死んだ。
彼は次に体が強い元貴族の奴隷を使おうと考えた。
二人目は体は耐えたものの、発狂した為殺した。
彼は強い体と強い精神力が必要だと考えた。
彼は親を亡くした孤児を拾い、食料を与え、教育をし、体を鍛えた。
三人目は、成功した。
彼は三人目に「ギメル」と名付けた。
数年間育てた結果、愛着が湧いていたのだ。
彼はもう若く無かった。
彼は人体実験を悔いていた。
だが、彼は諦めきれなかった。
彼はギメルに自身の過去を話し、最後に自身に改造を施して終わらせると言った。
四人目は、失敗した。