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自称、海自の風紀委員  作者: 今川焼
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第二話 異動

皆さんはいわゆる「修羅場」と言うものに遭遇したことがあるだろうか?

いわゆる浮気やパワハラ、モラハラなどに用いられる言葉のようだが今は少し違う修羅場のようだ。


…この空気をどうにかしてくれ。

第一こんなチビが自衛官なわけない。

きっとあれだよ、パパが自衛官でお弁当を届けに来た心優しい娘。

いやいやいや、心優しいわけない。きっと「一緒に洗濯しないでください。」とかいう毒舌娘に決まってる。

そう思い彼女をチラッと見てみる。

不意に目が合ったような気がした。

一方その心優・・しいと言うと。

(なにか知りませんがこの方…絶対失礼なこと考えてそう…。)

※見張眞と目が合った理由は警戒心でした。


そうこうしているうちに周りの景色は変わっていく。

先ほどの住宅街とはまた少し違い、海岸線が見えるようになってきた。

地図によると基地はもうすぐそこにあるという。

海上自衛隊の基地と言えば大体が海に隣接しており航空基地や軍港基地と言ったのが一般的だ。

だがこの宮津基地の部隊は教育隊などで形成されているため、海上にはなく山を切り開いたような形をしている。(そんなに険しいものではないが。)

それに、俺の異動先はかの有名な天橋立あまのはしだてが丸一日中にれるらしい。

あれ?これって裏を返せば丸一日勤務って事か?

まぁそんなことはどうでもいい。

今の問題は隣のこの女だ。

今この瞬間も窓の外の景色を眺めている。

いや、可愛いけども…いや、そうじゃねぇ!

でも、こいつのショートカットって……って、何考えてんだ俺は!


そうこう考えているうちに信号に「自衛隊前」と書かれているのを目にした。

基地はこの真横だ。

煉瓦の外壁に新築のような白い庁舎の壁。

これほどまでに新鮮さと高揚感を感じたのはいつぶりであろうか。

タクシーは基地に入ることなく路肩に停車しそこで料金を払った。

彼女は何も言わず基地の門をくぐっていった。

さて、俺の行く末はどうなる事か…。




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