表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/372

95.散策へ


ホットミルクを飲んでいるランスに、私は彼の目的でもある事を提案することにした。

そろそろ旅の疲れも取れただろう。…筋肉痛もな。



「領地案内ですか?」



突然の提案に驚いてはいたが、納得していくような顔になっていくランス。



「あぁ。だが近場になってしまうがな」



だから昨日、視察と銘打って治安調査、散策ルートの制作を急ぎ作ったのだ。


ちなみに寝る前まで作っていたものは、ランスの散策には関係ない。



「いえ、こちらの願いを叶えてくれるだけで十分です」

「そうか。では朝食後に行こう」

「はい」

「ゼイラルとジャルにも伝えねばな」



まぁ、どうせダイニングですることになるだろうから、いい忘れになることはないだろう。









そして朝食後。


身支度をし、馬車に乗り込む私達の中にライラの姿はない。今回は大人数で行くのはやめた方がいいから、と自ら辞退した。


ランスは気にしないとは言ったが、街の者からしたら私が珍しい者達いるのは状況的に警戒をする。

その警戒心が、時として人の行動に暴走を起こすかもしれないと、自分の警護まで気を回すことになるのは嫌だとして、辞退したのだ。

まぁ、街の者達の中に私に突っかかってくるものはほぼいないから、そんな心配はないのだが万が一は考えておいた方がいいだろう。


それにゼイラルやジャルが、咄嗟の時に魔法を使うやもしれない。


制御の行き届いていない自制心は冷静さをかき、咄嗟の時に最大火力で応戦し周りに何かしらの不安を……というのは、私の単なる予測なだけだが。

それに2人は、主を守るための冷静さを欠くことはないと、見て感じ取れている。



「それじゃあな」



ゼイラル、ジャル、ランスの順で1つの馬車に乗り込み、最後私が乗り込む前に、ライラが見送りに出てきてくれていた。



「うん。いってらっしゃい。とうさん」

「あぁ」

「お土産は要らないからね?」

「…あぁ分かった」



買ってくるつもりだったのだか、見破られ少しだけ落ち込みつつも私も馬車に乗り込んだ。

ジャルに『断られて残念だったな』とにやつきながら言われたから、脛を軽く蹴っておいた。


昨日買ったばかりだったから、断られただけだ。



こうして我々は、レオが引く馬車で最寄りの街まで向かった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



明日は午後18時に投稿します。





もしよろしければ感想・ブックマーク・評価などお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ