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370.剣術対決。午前の部。


――その日はロシュが傷が完治した祝いとして、数回目の剣術対決が開催されていた。


ロシュの希望により、今回は完治祝いの品ではなく、催しを望んだため、剣術を心得ている者ほぼ全員参加での剣術対決となっていた。


不参加は強いため出られないイブラン、衣装製作に差し障るため断ったクエリア、スロウの代わりに昼食の準備をする事になったサヤンキの3人のみである。

スロウに関しては実力がサヤンキよりあるため、強制参加となった。







剣術大会は計18人による勝ち抜き戦となった。

誰と戦うかは今回はほとんどイブランの采配によって決まった。

実力者同士の所もあれば、完全にランダムに決めた所もあるといわれた表を見せられた時、私は思わず笑ってしまった。

面白い戦いが見られそうだなと。

ちなみに午前と午後を存分に使っての剣術対決とした。全員の剣さばきが見たかったからな。





そうして始まった剣術対決、午前。

ルールは降参宣言、指定範囲からの離脱、捻挫などの移動や生活に一時的な支障を怪我が負けの条件である。


初戦は執事長サジリウスとメイド長バルナの長であり夫婦同士の2人だった。

対決は時間にしては短い対決となったが、面白かった。

特にバルナが意表を付くため、サジリウスの些細な秘密を暴露した時は、聞こえていたすべての者がクスクスと笑っていた。

まだ赤子の孫の腹に自分の顔を埋めて喜ぶほど好きとはな。

だが実力はやはりサジリウスが上。勝者はサジリウスとなった。


第2戦は私とベガ。

単純な実力ならば私の方が上となるだろうが、攻めの手数を多く考えられるベガの攻撃をどうさばくかで、疲労度が変わってくる。

まぁ、私には関係なかったがな。


――第2戦はロシュの先制攻撃からの連続攻撃により、ベガは指定範囲からの離脱をして敗戦した。


第3戦はジェミネとレイラ。

だがこれは木刀とはいえ刃を向けたくはないとジェミネが開始早々『降参します!!!』と、叫んだことにより、レイラの勝利。

第4戦はライラとスロウ。

これもスロウの降参宣言によりライラの勝利が決まったが、途中まではきちんと打ち合って戦っていた。

しかしスロウは剣より包丁の方がいいらしい。降参し終え、私に断りをいれると颯爽と調理場へと向かっていった。

ライラは不服そうだっが『次はちゃんと勝つ!』と意気込んでいた。

…ちゃんととは、全力を出しきるという意味だろうな…。


それから午前は第10戦まで行われたところで終了となった。


午後の初戦は私とサジリウスからだ。ふふ…楽しみだ。




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次回更新は12月14日朝9時頃です。




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