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366.貴女の思う格好いいとは?


ゼイラルに婚約と結婚に関する書類らに書名をしてもらった私は、彼が書き終えた書面をじっと見つめた。



「あの、場所間違ってましたか?」

「いや。ただ綺麗だなと思ってな」



――ゼイラルは一瞬、ロシュが何に対して『綺麗だな』と言ったのかが分からなかったが、そういえば以前自分の字を誉められたことを思い出した。



「…字がですか?」

「あぁ。もちろん字だけでなく、ゼイラル自身も綺麗で可愛いぞ」



――ゼイラルは複雑な思いを抱いた。確かに誉められたことは嬉しくはあった。

だが、男としては……



「可愛い……。そこはその、格好いいと言ってほしいです」

「格好いい…うむ。思ったことはあるが、綺麗や可愛いの方が強いな」

「ではロシュさんが感じる格好いいとはどんな方なんですか?」



――自分では格好いいと言われるまでの魅力がなかったならば、ロシュはどんな者に格好いいと感じているのかが気になったゼイラル。



「それは人してということか?それとも異性としての魅力でということか?」

「…人してでお願いします」

「元より異性として恋情を抱いたのはゼイラルが最初だかな…」



――『最初』というロシュの言葉にドキッとするゼイラル。

彼は自分が初めての相手だと言われて嬉しかったのだ。



「そうだな。やはりイブランだろうな。あの身体つきは女性の骨格をしている私では成れないからな。勇ましくとても格好いいと思うな」

「筋肉質な身体でしたもんね」

「そうなんだ。幼い頃はむくむくと身長が伸びていっててな。私もアレになれるのかと思って楽しみに身体を鍛えていたものだ。まぁ、普通の女性より筋肉質になっただけで終わったが」



――ぽんぽんとロシュは、自分の筋肉質の肩を叩いた。確かにロシュの身体は筋肉で標準の女性よりは体格よくがみえた。



「ロシュさんは凛々しいと思います…あの、こ、告白の件ですが」

「あぁ」



――ロシュはそういえば手紙に書かれていたなと思い返していた。



「婚約期間が終わるまでには、したいと思います。今はまだ文章が思い浮かばなくて…」

「また宣言か。だか好きだという思いを私が結んでしまったからな。今度はきちんと待つ」

「は、はい!」



――それから2人は婚約、結婚にあたり出る問題の話し合いを始めた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



見目が良い――格好いい


たくましい――格好いい


勇気がある――格好いい


色々あるさ格好いい。



次回更新は12月7日朝9時です。



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