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342.向かうは



――数日後。



本日はゼイラルとの食事の日だ。前にお茶をしようという話になっていたのに、色々とあって中断してしまったからな。

約束事が延びた詫びに食事でもと、私が提案した。


そして現在、レオが引く馬車の中で目的地へと向け移動している間に、アリエスに今日の食事の詳細を聞かれていた。

彼女には『ゼイラルと食事することになった。詳細はまだ決まってないが、こちらが延ばした手前。ゼイラルの意見を尊重しつつ場所は選ぶ予定だ。決まり次第伝える』とだけ言って、今日まで伝え忘れていた。


今回は本当に頭の中で『決まれば伝える』が『決まって伝えた』と変換されてしまったため街に行くとしか伝えておらず、アリエスに『今日はどちらに?』と不思議そうに聞かれるまで、勘違いしていた。

ちなみにスロウとバルナにはこの事は伝えていた。料理長とメイド長だからな。




そして今、ようやくそれを含めた説明をアリエスにし終えた私は、淡々と怒りを燃やしているなと彼女を見て思った。



「――だからといってゼイラルの自宅でお食事するという話でしたら、もっと早く教えていただけなければこちらも準備ができません」

「準備か」

「はい。いくらご友人となられて信用信頼していたとしても、やはり期間が短く。ゼイラルの手料理などもしもを考えて、解毒薬などを処方できるようにしておき、万全を期したいのです」

「ゼイラルに悪いとは思うが…そう考えるのもしかたないか」



私はアリエスへの申し訳なさがあったため、ゼイラルへの不信感を強くは否定しなかった。

本来ならば私が信頼信用しているのだから、あまり疑うことはするなよと言うがな。

彼女の心配してくれる気持ちも少しは分かる。今回はその気持ちをより尊重した。



その後。ゼイラルの自宅へと赴く前に薬草を売っている店へと寄り、解毒などの解薬材料を購入。

簡易的な調合をしたのち、改めてゼイラルの自宅へと向かった。


ちなみにレオにもアリエスが薬草を買いに行っている間に説明をしたが、反応は淡白だった。



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