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317.頼まれればやるのか


自室の惨状を見た後、仮部屋の客室へと帰って来た私は、アリエスの手伝いのもと寝間着へと着替え、ベッドへと横になった。

別に手伝ってもらわずとも着替えられるのだが、眠る前の触診をするついでに着替えを手伝いだしたのだ。


アリエスが退出した後、寝転がったまま軽く読書をした。

そこでふと、同じく客室に泊まっているゼイラルがどうなっているのかが気になった。

が。会いに行っても今はどうすることもできないと結論をだし、本を置いて眠りについた。









――早朝。



私はスッキリとした覚醒で覚めた。

まぁ、さすがに怪我をした部分は鈍い痛みがあるが、それ以外の体調面に不調は感じられなかった。


べっとりより出て寝間着から私服に着替えてドアの前に来ると、紙が挟まっていた。


『4時24分ー5時に起きたロイ様へ。言い訳ではありませんが警備交代前に食事をし忘れていまい、空腹に耐え兼ねましたため、夜食?朝食を執事寮にて取ってきます。代わりの者を警備につけていると思いますが、用心のため部屋の内側よりご用をお声がけください。ベガ』



「となると、3時から警備だったのか」



現在の時刻は4時43分。

レオとベガの交代時刻は警備表が変わっていなければ、3時からだったはず。

4時24分と書かれているから、その時刻付近にここを離れたのだろう。

彼はこういう時間を告げるものを書くときに、その時点での時刻より1分後の時刻を最後に書く。



「誰を代わりにしたのだろうな」



書かれていないということは、食事に行く時に声をかけたか執事寮に戻ってから自分の不在を埋めてくれと頼んだかのどちらかになるが、今の時間帯でいるのは…ライラとレイラの部屋の前で警備しているメダだが、離れられないからな。

警備等の時間割は専属関係なく配分され、割り振りされないのは、バルナとサジリウスと料理人達だけだ。



――コンコン。


「おはよう」

『あ!おはようっす!ロシュ様』

「…サヤンキか?」



自分自身で決めつけていた事柄など、覆ればもう信用ならんな。使用人なら頼まれたのであれば、引き受けるのだろう。



『はい、そうっす』

「どういう経緯でベガの頼みを聞いたんだ?」

『いやー。昨日スロウさんに朝の仕込みを任されてここに来たらベガさんに少しの時間だけ頼むって言われちゃって…』

「なるほど」

『ていうか、ご飯食べたいなら俺に作らせれば良かったと思わないっすか?』

「ふ。そうだな」



それから私はドアを開けサヤンキと少し話した後、彼と共にトイレへと向かった。

もちろん、彼はトイレの側で待機だ。今は代理の護衛なのだから、当然の流れだな。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



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お知らせです。

以下のお知らせで小説内容の変更はございません。


『310.瞬発、伝導。★』に使用している画像に誤りがあったため、本日25日に変更し直しました。

謝った部分は壮観が逆でした。

正しく見せ描くのならば、梯子は左より倒れていなければなりませんでした。



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