表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
316/372

316.改めて見た自室


スロウへと話を終えた私は執務室に戻ってきた。


アリエスの入れてくれた茶で一息いれつつ、夕食まで仕事を片付けた。

途中、デネヴィーがライラ達に報告し終えたと来たので、仕事を終える前にバルナへとゼイラルの診断を頼んだ。

アリエスとレオは私を強く連想させるからな。


そして夕食の際には、ライラとレイラにゼイラルが泊まることになった経緯を、デネヴィーに聞いたことより詳細な聞きたいと言われて話すことになった。


話の中でゼイラルが泊まる事には何の不満も不快もないが、私が悪いとは言われなかったが、話をする時はもっと慎重にした方がよかったのでは?と言われた。

まぁ、襲われた捕縛したという話を彼が相づちとリアクションをしているだけで進めて良いと判断して話を進めたのは悪いとは思っている。


夕食を終え、スロウがゼイラルの元へと行ってくると一言告げてから、客室へと食事を持っていった。


さて。あとはスロウとゼイラル次第だな。









――夜。



私は鉄格子の付いた自室へと来ていた。



「鉄格子があっても中がこれではな…」



侵入者が入って来てからまだ10日も経っていないのだ。

壊れた家具や物は撤去させたが、壁や床は傷だからけのままだ。ひとまず客室という寝る場所は確保されていたため、放置していたが、鉄格子がついた部屋ならば入り口さえ万全にしておけば、不覚を取られることもない。


だが幸いなことに、ここには私物の多くがほとんどなかった。

自室があるにも関わらず、私が執務室を自室代わりとしていたため、好きな書物や急な来客用に急いで付けられるように、アクセサリーやジャケットはそちらに溜めてあった。


アリエスから戻せと言われるくらいには。ただ勝手に戻すなと指示をしていたのが功をそうした。

それに服に関しては無事な物もあったので、今はそれを着回している。

…まぁ、最低でも上下10着20パターン以上出来るだけの服は持てと言われている。せめてものお洒落をして欲しいらしい。

今はそれ以下だしな。



「女性はお洒落が好きだからな」

「ロイ様も女性です」

「入ってきていたのか」

「はい。考え事をなさっていたようなのでお声はかけませんでした」

「そんなに真剣だったか?」

「はい」

「ただ無事な私物が多くて良かったなくらいにしか考えていなかったのだがな」

「そうなのですね」

「ただ減った分を、バルナやクエリアが張り切って作りそうだなとは、考えていたかもしれない」

「そうですね…」



――ロシュは採寸や生地合わせ、着せ替えなどをされる自分の姿を想像し、アリエスは、どんな服がロシュ様に似合うだろうと言いつつ、意見というより返答が欲しいだけのクエリアに付き合わされる自分の姿を想像したのだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




明日はお休みです


次回更新は、25日、朝9時となります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ