31.応接間にて
レイラの瞳の色、ハニーブラウンをマリーゴールドに変更しました。
ライラの髪色、ハニーブラウンをマリーゴールドに変更しました。
レイラは起きると、クエリアの手で髪や化粧を整える程度に直されてから、馬車から降りてくる。
レイラ達には昔から肌や髪の手入れをしてきたからな。化粧を厚くする必要はないし、艶だしのオイルを塗る必要はない。まぁ、型崩れを防ぐためには塗っているが。
そして私達は、城の中へと入ると私達を待っていたであろう、騎士の身なりをしている者が、こちらにやって来た。
「ロイヴァルッシュ・ヴィ・グランツェッタ様、レイラ・ヴィ・グランツェッタ様でお間違いないでしょうか?」
「あぁ」
「はい」
「応接間までの案内を任されておりますので、どうぞこちらに」
案内を任されているという彼に付いていくこと、数分。
私が使わせてもらったことのある応接間に通された。騎士の彼は案内だけ済ませると、早々にその場を立ち去った。
アリエスが開けた扉を通り応接間の中へと入ると、私とレイラは向かい合わせでソファーへと腰かけた。
その間、騎士であるベガとメダは扉の外で待機し、アリエスは応接間の隣には必ずある給湯室に、紅茶を作りに1度応接間を出た。
「ロシュ様~レイラ様のお化粧と髪結い、ここでやってしまってもよろしいですか~?」
「あぁ」
「レイラ様!失礼します!」
「よろしくね、ジェミネ」
「はい!」
化粧をジェミネが、髪結いはソファーの後ろからクエリアがやるようだ。
少しずつ変化していくレイラをみていると、化粧のために瞑っていたレイラの目が開かれ、目があった。
「とうさま、まかさ、ずっと見つめていらしたの?」
「あぁ」
「もう!恥ずかしいので見ないでください!」
レイラは恥ずかしがるそぶりをしようとするが、
「レイラ様、動かないでください!」
「レイラ様~?動かないでください」
前と後ろから動かないように言われて、私を少し睨むと目を瞑った。恥ずかしさを隠そうにも顔に手は持ってこれないからな。私はクスリと少し笑みを溢した。
「ロイ様。お飲み物をお持ちしました」
「あぁ」
メダに扉を開けてもらいながら、アリエスは2人分の飲み物を持ってきた。給湯室にあるティーカップなどの食器は、貸し出し自由だ。
「茶葉はいつものです」
「あぁ」
「レイラ様。お砂糖はいくつ入れますか?」
「2つでお願い」
「あの、じゃあ、私は1回下がりますね!」
「えぇ」
飲み物が来たことでジェミネは1度後ろへ下がった。
「レイラ様~。髪結いは終わりましたので~」
「クエリアさん、早いなぁ……」
クエリアの手際の良さに、憧れの眼差しを向けるジェミネだった。
「うまいな」
「美味しい…」
「ありがとうございます」
私とレイラは、アリエスの入れた紅茶で一息ついた。
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ハニーブラウンの色の見本が、髪染めしか見つからなかったため、マリーゴールドへと変更しました。