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289/372

289.子が見た義親ーおやーの現状


おはようございます!


私とライラ、そして合流したアルタと共に朝のティータイムをしばしば楽しみ、そろそろ執務室へと来た目的を遂行しようとソファーから、書類が分けて積まれている机の椅子へと腰かけた。


王都に出向いたときよりは少ないが…まぁ。これくらいなら。



「とうさん、もしかして仕事するの?」



ライラは私が書類整理のためにペンをとるすんででそう問うてきた。



「あぁ。執務室に来たのはそのためだしな」

「……ねぇ、とうさん。それ全部今日片付けるつもり?」

「もちろんだ。これは領民がより良く暮らすための書類だ。出来るなら早い方がいいだろう。……うむ。提出期限が指定されているものはないのか」



ライラは心配そうな表情をしている。

私がこの量を捌けないと思っているのだろうか?



「寝ていた時に聞かせて確認していただいた書類が指定されているものでした」

「うむ。貴族からの手紙が無かったのが幸いだったな。あれらは濁せば良い方にとってしまうから、ハッキリと拒否する内容を書かねばならん」

「はい。今後その事について触れなれないようにするには妥当な判断かと思います」

「ねぇ、アリエスさんは許可したの?」



ライラの表情がアリエスと話している間に、心配から怒りへと変化していた。

…何故怒っているのかは分からんが、会話を途中でやめたから、という理由ではないだろうというのは分かる。



「許可とは何がだ?」

「この量の書類を処理することをだよ!」

「医師として許可は致しましたが…何かありましたでしょうか?」

「書類仕事は肩こりあるし、頭使うから大変だって言ってたよね?それで今のとうさんは病み上がりだよ?それなのにやらせるの?!」



なるほど。


私が大量の仕事を1度片付けようとしていることを『心配』し、医師であるアリエスが止めないまま取りかかろうとしているから『怒った』わけか。

だがこういった怪我や病気で休むことはあっても、病み上がりと言われる時期に仕事をやることは『普通』の事になっていた。


あぁ。確かに昔は皆口々に『休め』『やめてください』『お体が』と心配されたな…。


特にアリエスとバルナに。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



本日より連載再開です。



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