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266.侵入者2


私は男の剣の構えを見て、他国からの人間だと思った。



「…お前は他国からの雇われ者か?」

「何故そんなことを言わねばならない?聞いても意味はないだろう」

「いやなに。私と1対1で戦おうとする猛者は少ないからな…この国の人間が私の命を取ろうとするのなら、最低でも5人は連れてくるからな」



情報収集した時点で、私が剣豪と呼ばれるほどに強いということは分かるはずだ。

それなのに1人で来ようとするのは失策だ。


例え、1人でするのなら人質としてライラやレイラを連れてくるはずなのだ。

まぁ、2人が簡単には捕まるはずはないが。あれでもイブランに剣術を仕込まれ、私達にしごかれたのだから。


まぁ、もし仲間がいたとしたならば、『ライラ達がどうなってもいいのか?』等という脅し文句を使ってでも、やりにくるはずだからな。



「お前も戯れ言をほざくか」

「つまり他国からの人間ということだな。戯れ言とは『そのような話は嘘だ』と私の言葉を現実として受け入れようとしていないのだから。

そして『お前も』と言ったな?この国の人間に雇われたか、それとも情報を得る時に聞いたのか知らないが、私が剣豪と呼ばれるほどの腕があることは聞き及んでいるのではないか?」

「っ!これ以上話すつもりはない!!」



自分自身の甘さにイラついたのか分からないが、男がベッドに乗りこちらに向かってくる。


が。



「――私もだ」



こちらもそろそろ時間稼ぎは済んだからな。



「馬鹿?」

「ぐっ?!」



――男は横から来た人物により、押し倒された。



男が私の目の前で横に倒れた隙に、私は剣を使い男と距離を保ちつつ、剣を引っ掻けるように弾き飛ばした。


その間に男は足元から上半身に向けてシーツにくるまれていた。



「よくやった。レオ」

「うん。こいつが三流だからできた」

「なっ!」



レオは私と会話しつつ、シーツを一部切り裂いては男の間接を縛っていっていた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





――横から来た人物に押し倒された。


通称、タックル。

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