255.彼らに謝罪
7月ですね…
とりあえず、オリオンにはメダとシリウスに謝罪しておくように言った。
2人は素直な所があるからな…。
メダがオリオンから聞いた話を、シリウスに聞かせたのなら、彼女が思う私と違うことに怒りを感じていそうだ。
数年前に私がやることはないだろうという行動をしたことで、彼女は『ロイ様がそんなことを…』と小声で溢していたのを聞いていた。
その後すぐにその小声に対して、何故私がこの行動をするのかを話したがすぐに『そうなのですかね!さすがロイ様です!』となった。
新たな一面を知れることに、嬉しさを感じるらしいというのがそこで分かったため、シリウスにもそして1番私の話をされているであろうメダに謝罪するように促したのだ。
オリオンは謝罪することに承諾すると、
『シリウスちゃんにはロシュの事で嘘つくのやめとくわー。嫌われたくないし。メダには呆れられそうだけどな!』
と言い、部屋を表情晴れやかに去っていった。
……表情晴れやかだったのはきっと、アリエスの喜怒の表情を見れたからだろう。
私の後ろにいたということは、オリオンから彼女の表情は丸分かりだからな。
反省しつつ、楽しんでもいたのだ。
私から見ても反省してるようにしな見えなかったのだがな……
「ロイ様。あの人には、1から仕えるということを学び直させましょう」
オリオンが出ていった後。開口一番にアリエスが学び直させようと言った。
おちゃらけているようにしか見えないから仕方がないが、ここまで嫌われていると知ると、話せないことで心痛くなるな。
ただ、仕える事に関しては口を出しておこう。
「オリオンは騎士だ。誰かを守ることに長けていれば、それだでいい」
「ですが…」
それでも引かないアリエスだが、
「度が過ぎていたならば、その時はバルナに指導させる」
「バルナ様にですか?」
「あぁ」
「わかりました」
バルナの名を出せばすぐに引いてくれると思ってはいたが……
その信頼感を、少しでもオリオンにやってくれと思ったのは仕方のないことだ。
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