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246.彼の決意、


とりあえず私は、



「久しぶりだな、ゼイラル」

「はい。お久しぶりです」



彼へと軽い挨拶を済まし、今持っている疑問を全て聞くことにした。



「単刀直入にいくつか聞くが、どうしてここにいる?ランスと共に自国へ帰ったのではなかったのか?それともまだこの国に滞在を続けているのか?」

「……私は確かに殿下と共に自国へと帰りました。しかし、私はこの国で完全に諦めがつくまで諦められないことがあり、再びこの国へと参りました」

「心残りがあったということか」

「はい」



『諦めがつかないこと』か。



「その心残りがあることは私に手伝えることか?」

「…え?」



ゼイラルは『何故分かったのか』と驚きをあらわにしたため、説明をした。



「『どうしてここに来た』という質問を飛ばし、この国に来た理由だけ述べたんだ。何か私に頼りたいことがあって飛ばしたのかと思ってな」

「その通りですが…頼る、というより私の決心を聞いてほしく参りました」

「決心を?」

「はい――」



私に決意表明するためだけに自国から再びこの国に来たということか。

ゼイラルは王太子付きの騎士だったはず。

そんな彼が職を投げうってまでのことが何なのかは気になっていた。



「――ロイヴァルッシュさん。私は貴方が好きだと伝えました」

「そうだな」

「断られたことも覚えています。けれど私は踏ん切りが付きませんでした」

「どうしてだ?納得していただろう?」

「はい。ですが、ロシュさんが言われた言葉を反復し、第三者視点で考え『失恋』を前向きに考えようとしました」

「それで?」

「ロシュさんは私のことをよく知らないとおっしゃられました。確かにと思ったと同時に、知ってもらったなら告白をもう1度しても良いのか、と」

「なるほどな。確かに私は仕事で来ていたゼイラルしか知らない」

「仕事でいくつか素は出していましたが、やはりロシュさんからの扱いも『客人』でした。

『客人』扱いのまま、私を知ってもらわないまま告白をし、反射や断られた理由にも納得がいきました。


ですから…その。私を『知り合い』として、私という人物を知ってもらい、もう1度告白させていただきたく思います」



真剣なゼイラルの眼差しが私を見据えた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



台詞のみですがゼイラルの決意表明?を聞き取れてくださっていてくれたら幸いです

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