217.何回
予約投稿間違えました……
23時に投稿ではありますが、明日分です…
2階へと上る前にアリエスが窓開けから帰って来たため、風呂へと入る旨を伝え、着替えを取りに行ってもらった。
風呂前へと来ると、ちょうど風呂から上がったライラとアルタがいた。
ずいぶん早く上がってきたなと思ったが、まぁ気にすることはないなと思い、聞きたいことを優先した。
「匂いは取れたか?」
「バッチリ。とうさんはこれから?」
「あぁ。匂いが思いの外ついてしまってな。まだそこにいるんだぞ?匂いが移るからな」
「うん」
また入り直すはめにさせてしまっては申し訳ないからな。
「アルタ」
「はい」
「何回洗って落ちた?」
私はライラの世話をしたであろうアルタに、香水が何度洗って落ちたのかを聞いた。
アリエスが来るまでは私1人で身体を洗わないといけないからな。
「えーと、髪は3回、身体は5回洗いました。今回は少ない方ですね」
「そうか…」
それほどまでにしなければ落ちないのか。
それに身体を5回も洗っておいて少ないとは…前回はどれ程かかったのか…。
はぁ。アリエスにも手伝ってもらったとしても、疲れるのは確実か。
私は風呂に入るのは好きでも嫌いでもない。
温かく癒されるのは分かる。が、匂いや汗を流すだけで長くいるのは、好きではない。
泡だらけになるのが嫌なのだという結論が、アリエスやバルナに話して分かっているが、分かっていたとしても泡をたてて身体を洗うのは、汚れを落とす工程には必要なことだ。
まぁ、『疲れるな』という感情だけになっただけ、進歩はしている。前は『苦痛』と感じていたからな。
「はい!ライラ様が疲れてしまってはと、僕、丁寧に急いで洗いましたっ」
「そうか」
アルタの申告により、聞こうと思っていたもう1つの答えを聞いた後、私は風呂場へと入った。
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