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203.貯まった案件は


おはようございます


昼食を食べ終えると私は本格的に執務室へとこもった。

先程は読むだけに止めた書類に、理由もきちんと書いた承諾や保留などの結論結果を記していく。


貯水湖の増強などは、その土地が干ばつしにくい土地なのかを調べる必要がある。数年も前の資料があるが、それは数年前の物だ。

増強したいという申し出があったからと言ってほいほい広げれば、広げた面積だけ水が蒸発しやすいということになる。干ばつ気味の土地になっていたなら、その分乾いた土に水が持っていかれてしまうからな。


その途中、誰かが飲み物を置いてくれたようだった。気が付いたらあったから驚いた。

味からしてアリエスが入れてくれた物だったが、彼女が置いていったかどうかは分からない。



「……はぁ」



が、今一休みできることはありがたかった。


領地の事に関する書類が終わった私は、貴族らから来た手紙に1枚目から悩まされたからだ。


色々と省略するが、1文で纏めると『王家とレイラ様のご婚約を祝福しますので、これからも我らとも仲良くして』だ。

王都から離れているため情報が遅れて伝えられることがあったとしても、まだ決まってもいない情報段階でこんな手紙を送ってくる者は、何か願いがある者だ。


その願いはきっと『貴族』が特をするものなのだろう。

しかも私に手紙を送ってきている時点で、下克上を策略してるに違いない。

こういう類いの話を領地にいてまでしたくはないのだと、つくづく思う。







一休みを終えてから、私は今ある全ての案件を片付けた。

明日にでも各方面に届けさせれば、ひとまず完了だ。


私は同じような体勢を続けてきた身体を解す。



「……。よし、やるか」



またにある『少し身体を動かしただけで、剣を振りたくなる現象』になったため、執務室に常備することになった木刀を2本もち部屋を出ると、最初に出会ったメダに打ち稽古の相手を頼んだ。


メダ承諾を得た私達は、ダイニングからテラスへと場所を移動し、打ち稽古を始めた。




ふ。ふふ。




アリエスからはほどほどにと言われていたが、結果的に汗だくになるまでメダを付き合わせたため、バルナも加わり淡々とした口調の2人からお叱りを受けた。


だが、久々とも呼べる打ち稽古はとても楽しかった。



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