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198.追い付かれる前に立つ


おはようございます。


クエリアを除く全ての使用人が、馬車の中に荷物を積み終わったと、デネヴィーから報告を受けた。



「報告ご苦労。クエリア」

「はい~」



労いの言葉をかけると、話し相手をクエリアへと変える。

その間にデネヴィーは、馬車に乗り込むよう皆に指示を出していた。



「ここの宿主に詫び金を渡しておいてくれ」



私はクエリアにある程度の金の入った袋を手渡した。



「確かに受けとりました~。宿主がもし受け取らないそぶりがありましたら、強引にでも渡しておきます~」



ふ、話が分かっているな。


こういう急いでいる時に私の行動を先読みされているのは有り難い限りだ。



「そうしてくれ」

「では、私も失礼します~」

「あぁ」



そういうとクエリアは、宿の中へと帰っていった。

彼女も私の頼み事を果たした後、この宿屋から他の宿屋へと移る予定なのだ。


アリエスの友人の親が経営する宿屋に、迷惑しかかけていないのはとても申し訳なくはあったため、何か礼をとアリエスにここに来るまでに相談した結果、『無闇に物を与えるより、自分達で好きなものを買える方が、買った後自分の物として扱えるのでは?』と言われ、それを採用した。


まぁ『こちらが与えた物』と『渡した金で自分達の好きな物を買った』とで考えた時、後者の方がまだマシだっただけだがな。



「待たせたアリエス」

「いえ。お気になさらず」



馬車で待っていたアリエスに言葉をかけると、御者であるレオがドアを閉めた。


今回の目的は領地へ帰るだけ。そのため、馬に乗って警護するものは配置しないである。

王都へ来る際は体調管理などが万全に考慮されていたが、帰りは其の必要はない。まぁ、馬車間の伝令役として1人はいるがな。



「そういえば、ザンクが馬車酔いするのかを聞いてなかったな」

「1度目の休息地点で体調を見てみます」

「悪かったら速度を落とす。微妙だったなら、酔い止めを渡し様子見だ」

「はい」



さすがに馬車酔いする者には配慮する。





こうして私達は王都から出発した。





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200話目投稿以降、タイトルが変わります。

あらすじに旧タイトルを残します。

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