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16.優秀な者達


レイラがいる部屋のドアの前には私の専属執事兼騎士の、

――茶髪の髪に黄色い瞳の――

ベガが待機していた。


例外はいるが、『専属』と呼ばれる者が付きっきりというわけではない。


メイドや執事は仕事を手伝い、身の回りの世話や間食などを与えてくれる者。

騎士は護衛や警備をし、守ってくれる者だ。

出先では人数も限られていることもあり、助け合い行動しなくてはならない。


幸いにも我が家の使用人や騎士達は、優秀なものが多い。


剣術は騎士には劣るがほぼ全員が扱え、洗濯か料理のどちらかが必ず出来る者もいるため、野宿は容易に出来る。

私は料理の才能はなかったが、洗濯は出来る……が当たり前だがやることはほとんど無い。


『専属』とは名ばかりで、1番長く側にいる時があるだけ。

他のことも様々やるため、私の専属を努めているベガが、レイラの部屋の前で警備するのは珍しいことではないのだ。


そもそも私は雇用主だ。

使用人や騎士が専属であろうとなかろうと関係はない。適材適所で配置するだけだ。たまに断る者もいるがそこは『専属』の方を重要視しているのだと受け入れる、時もある。



「ロイ様、お部屋にお戻りで?」

「あぁ、レイラは中か?」

「はい」



――ガチャッ。

と、ベガが開いたドアを通りに部屋に入る。



「レイラ」

「あ!とうさま!」

「ろ、ロシュ様っ!」



私のことを認識したレイラと、

――群青色の髪に黄色い瞳の――

慌ててかしこまり1歩後ろへと下がりながら、ジェミネが声を発した。



「レイラ、荷物を片付けてくれてありがとう」

「もう!とうさまったら!どうしたら1日も経たずに部屋に服や小物がぐしゃぐしゃになるのかを知りたいですわ!」



レイラは整理整頓が好きで上手だからな……起きてびっくりしただろう。



「すまない……」

「でも、私がちゃんと綺麗に入れておきましたから。次の宿では荒らさないでください!」

「あぁ、善処しよう」



その後。メダが引いてきた馬車に乗り、王都を目指し進んだ。


王都まではこのペースで行けば、あと2日はかかるだろう。



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