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15.思い浮かべた


レイラの朝食が始まった頃。見回りの兵士から話が伝わり兵士長が私が起床していることをしり、宿に到着した。



「ロイヴァルッシュ・ヴィ・グランツェッタ様。昨夜の件について詳しくお教え願いますか?」

「もちろんです――」



部屋の中は兵士長、私。そしてアリエス、レオ、兵士が話を聞くことになった。





話の中心となったテーマは、襲撃をされた理由と襲撃を予測した我々の行動の経緯だった。

(※前話推奨)





聞き取りで全てを話終え、アリエスが入れた紅茶を飲んでいた兵士長が、フランクに話しかけてくる。



「ロイヴァルッシュ様は、娘さん想いの良い父親ですね」



話を聞いていたのならもっともな意見だろう。


しかし、私は一瞬訂正するかどうか迷った。兵士長は勘違いしている。レイラは『むすめ』ではあるが、『ちちおや』ではないからだ。

だが。兵士長とは話の流れを遮ってまで違うと言い、説明する関係じゃないな。



「えぇ。自慢の可愛いむすめです」



ひとしきりの会話を終え、兵士長と兵士は部屋を去っていくと、入れ替わるようにしてクエリアが入ってきた。



「ロシュ様~メダが馬車を持っても?って言ってますけど~」

「あぁ、頼むと言っておいてくれ。それとレイラの準備は出来ているか?」

「はい~。レイラ様は朝食を食べ終えて、ジェミネとロシュ様の荷物を整理してつめてますよ~」

「・・・」



私は自身の部屋の様子を思い浮かべて黙り混む。


宿に到着してすぐは散らからなかったが、アリエスが就寝のために私がいる部屋を去った後に、本を読もうとトランクを開いたのだが、上下を逆に開いてしまい中身が散乱した。

大きな音をたてるほどのものは入っていなかったが、畳まれた服は形を崩し、本やアクセサリーなどがばらりと散らばった。


私は本が読みたかった。続き物でまだ途中までしか読めていなかった。結果。私は散乱したトランクの上に散らばったものを放置した。

そして朝。私服へと着替える時に、寝間着を別のトランクにしまおうとしてまた同じ事をした。


まだ本はベッドの横のチェスト上にあるはず。

脱いだ寝間着はしまうのを後回しにし、椅子にかけてある。

トランクは荒らされたように開いたままのが2つある。

靴を履くときに部屋の中に散らばったときに転がった指輪をテーブルの上に置いたままだ。



「お片付け出来ないのはダメですよ~、ロシュ様~」

「クエリア。メダに伝えてきなさい」

「ふふ~。かしこまりました~」

「アリエス。レオ。他の者達にラウンジに荷物を持って集まるように伝えてきてくれ。私はレイラのもとへ行く」

「はい」

「分かりました」



私はレイラがいる隣の部屋へと向かった。



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