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104.明日の準備


執務室に赴いたイブランは、ゼイラルとジャルに言われて叱ってしまったが、良かったのか?と聞かれた。

彼らが望んだことだから大丈夫だと言っておいた。2人の話はそれで終わらせたかったのだ。

望んでいたことをこちらが叶えた。それでいい。


こちらがぐちぐちと言うのは、間違いだろう。まぁ、2人が『なぜ叱ったんだ』と言っていたなら話をするだろうがな。







それからしばらく、イブランと共に仕事をした。







「ふぅ……」



警備態勢の見直しをイブランとやり終えた私達に、アリエスが夕食の準備が出来たと告げに来た。



「ギリギリ出来ましたな」

「あぁ。徹夜だけは避けられたな」



私とイブランは、ねぎらいあった。



「徹夜になっていたら、俺が制作を頑張っていましたよ」

「資料作りは苦手だろう?」

「さすがに配置割くらいは出来ますよって」

「そうか?」

「えぇ」



他愛ない会話を終えると、イブランは騎士寮へと帰っていき、私はアリエスと共にダイニングに向かい、皆と夕食を共にした。


ゼイラルとジャルはきちんと心を入れ換えられたようで、落ち込んでいるような様子ではもうない。領地から離れる前の夕食が陰気にならなくて、良かった。


それから和気あいあいとした雰囲気のまま食事の時間が終わったのち、明日の出発時刻を告げた。


その後皆は、それぞれの部屋へと帰っていくが、ライラだけは私の部屋へと来た。



「おとうさま。こっちの色の方がいいと思う」

「そうか?」

「うん」



その理由は、王太子の生誕祭で着る服を選んでもらっている。本当はアリエスでも良かったのだが、アリエスにも荷造りをさせなければならないため、自分で選ぶか。と、廊下で話していたのをライラが耳にし、『俺が選ぶよ』と言ってきたため、それならと任せることになった。


2人きりになるのはライラが帰ってきた日以来だな…。



「ライラ」

「なに?」

「一緒に寝るか?」

「そういうのはレイラに言って」

「…あぁ」



服をクローゼットから選んでいたライラに、一緒に眠ろうと誘ったが、クローゼットから目を離すことなく淡々と断ってきた。


…たまにはライラと2人で、と思ったのにな……。



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