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鬱ったら書く。  作者: ナナオ
44/55

ありがちな嫉妬の詩。

なんで

なんであいつばかりが。


どうして

どうして俺よりも


人を惹きつけるのか。


足が速いでもない。

背が高いでもない。

顔も端整というわけでもない。


なのになんで。



成績も俺のほうが上だし

運動も俺のほうができる。


なのになんで。


ちょっと愛嬌がいいからって。

ちょっといい子に見えるからって。

ちょっと人の手伝いをしているからって。


俺だって手伝うのに。俺だっていい奴なのに。俺だって。


どうして。なんで。


俺のほうが劣っているわけじゃないのに。

あいつばかり。

なんで。

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