表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬱ったら書く。  作者: ナナオ
43/55

43

やりたいこととやるべきことが同じだったらと思った。


好きを仕事にしたいと思った。


スポーツ選手や、芸人、俳優。


特別な才能があったらと思った。


絵が描ければよかった。


文が書ければよかった。


速く走れればよかった。


腕力が欲しかった。


上手くしゃべれればよかった。


高く飛べればよかった。



ないものを得ようと苦しんでも、


あとからくる才能に一瞬で追い抜かれて


究めたかに見えても、


新たに開拓されていく道。



超えられない壁、ぶち抜こうと叩いても、入ったヒビはすぐに消える。


方向を変えても、すぐに行き詰って


そのうち進める場所さえなくなっている。


梯子もクレーンも、私には動かせない。


誰かが近くの壁をぶち抜くのを


待っているしかできない。


でも、私は


自力で破れないと分かっていても


壁を、叩き続ける。


せめて、風穴でも開けないと、


いられないと、思うから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ