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鬱ったら書く。  作者: ナナオ
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不意に


すべてが疎ましくなることがある

すべてが嫌になることがある


突然悲しみに襲われることがある

いきなり怒りが沸き上がることがある


唐突に何もしたくなくなることがある

俄ににげだしたくなることがある



でも


逃げることを赦さない自分がいる



投げ出せない仕事がある

やめられない付き合いがある

捨てられない思いが、ある。


全て抱えて自分

きれいごとばかり謳う他人に嫌気がさして。

そんなことを思ってしまう自分が嫌になって。


こんなところに、だれにも伝わらない詩を、書くことしかできない、そんな気になる。



世の中上手くいかないことの方が多い。

すべてが思い通りになる人などいない。

わかってる。でも。


せめて、せめて小さな幸せだけは

続いてほしいと思う。


席を譲ってくれたあの人に

声をかけてくれた友だちに

見守ってくれる親たちに


返せるものは、今はないけど

そのうち、大きな声で


大きななにかを


遺したいと、願う。

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