表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鬱ったら書く。  作者: ナナオ
3/55

3

目が覚めた。

空、宙、ソラ。

引力に逆らって

空にしがみつく

雲、くも、クモ。


照り付ける太陽のまぶしさに

勝手に後ろ暗くなって

全てを捨てて、飛び上がった。


ただ上昇気流にまたがって

ゆらゆらとんでいく。

雷鳴。


避けられず黒雲に突っ込む。

つめたい雨の子どもが、ほほを叩きつける。

もっと

もっと

もっと

抗えと

訴えるようで


耐えられず下に逃げようとする。

堕ちる。

慌てて手を振り回す。

支えてくれた風は

そっぽを向いた。


「生きたい」

叫ぶと、行ってしまった風が、戻ってきた。


ゆれていたものが、立ち上がった気がした。

もっと

もっと

もっと

上へ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ