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「私は頑張ってます!なんで給料があんまり上がらないんですか!」
ため息をつきそうになった。
それはそうだろう。頑張りそのものは認めよう。
しかし。しかしだ。
あなたは頑張っているかもしれないが、あなたの前の席の彼は、頑張っていないのだろうか?
あなたの隣の席の、そのまた隣の席の彼女も。
頑張っているのは、あなただけではないんだ。
そして、頑張るのは、当たり前なのだ。
もちろん、頑張れない人もいる。
頑張って、無理して、からだを壊してしまう人がいる。
頑張って、背伸びして、心を病んでしまう人がいる。
でも。
“仕事をすること”は、“頑張ること”と
また別なのだろうか?
頑張れない人はいる。でも、頑張らない人はいない。
君は頑張っている。でも、君の前にそのポストにいた彼は、もっと頑張っていた。
君より頑張っている人は、ここにもたくさんいる。
比べるなというならば、君も給料額で人をうらやむのを、恨むのをやめろ。
人を怨む暇があるのならば
人をうらやむ暇があるのならば。
計算一つ、書類の一枚を一秒でも早く。
常に何かを身につけようと努めて。
人よりももっと。
頑張るしかない。
君の頑張りは、部署の中で、私が一番認めている。
だから。
君なら、もっとやれるはずだ。
私には、君が、“いま”に満足しているように見えるのだ。
とどまるな。常に動き続けろ。
頭が止まった時が、すべての終わりだ。
武器を見つけろ、苦手を減らせ。
これが、私から君に向けたエールだ。
特別扱いはしない。でも、いつも見ている。
仕事ぶりを、頑張りを、会社での行動を。
君には、もっとノビシロがある。
これからも頑張ってくれ。




