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生きるのが苦しくなったら空を見る。
自分の悩みがばかばかしくなって
こんな小さな悩みで苦しむなんてと思って
死にたくなる。
人を見ると
「幸せ」に見えて
生きにくくなる
映画を見ても
ちょっとしたことで涙が出てきて
止まらなくなる。
生きづらい世の中の
ちょっとした息抜きも
ぼくには苦痛でしかなくなっていた
何をやっても
「こんなことしていいのか」
「こんなんでいいのか」
「もっとやるべきことがあるだろ」
責める声が聞こえる
「なまけたっていいんだよ」
「弱音を吐いていいんだ」
「たまには休まないと」
ぼくを支える声も
これはなまけなのか
これは弱音なのか
休んでもこうなのか
全て届かない
全てにおける
「不感症」
何を思っても
何を考えても
「お前ごときが持っていい悩みじゃない」
「お前は考えることさえ許されない」
そう怒鳴られる気がした。
生きることが苦しくなっても
「お前が死ぬことは許さぬ」
閻魔大王にさえ追い返される。
なにもかも
三途の川を渡ることさえ許されないぼくは
どこに行けばいいのか
今も彷徨う
生きることも
死ぬことも禁じられた運命の奴隷
神も、悪魔も
私を否定して
行く当てもなく
ただ地を這う。
全てに否定された私は
ただ、誰かの
何者かの
救いを待つばかり




