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天を打つ  作者: ああああああああああ
16/28

モブです

 おはようございます。モブです。

 今日は教室の雰囲気がとても恐ろしいことになっています。さて、私のクラスには畝傍彩葉さんという非常に非常な美少女がいまして、その子といつも仲良しで美少女の橿原さんと生駒さんの三人組のグループがあります。


 実質この学年のカースト最上位です。いえ、学校のカースト最上位でしょう。

 しかしこの三人はその溢れ出すキラキラ輝くオーラにおごることなくカーストなんておくびにも出さず皆と仲良く彼女達に嫌悪感を抱いている人は皆無に近いです。

 ここまで自分達との差を見せつけられたら嫌おうにも嫌えないのでしょう。


 そんな三人ですが、今日は様子がちがいます。橿原さんと生駒さんはいつも通り仲良くしていますが、畝傍さんだけは二人から離れずっと難かしい顔をしています。


 そんな、畝傍さんに寄ることない橿原さんと生駒さん。もう、事件ですよね。教室が朝からずっとざわついているのです。


 喧嘩?仲間外れ?なんて噂はかわいいもので小耳に挟んだ中には『実は畝傍さんはFBIの特別捜査官で麻薬密売カルテルを潰すために日本で活動していたが、最終決戦が近くなった今、二人に危害が加わらない様にわざと突き放した』なんてものもありました。


 もはや何でもありです。


 我慢できなかった噂好きの女の子が生駒さんに話を聞きに行きましたが


「ひみつ~」


 と言った後にししと笑われてあしらわれたらしいです。

 かわいいかった。と言いながら帰ってきました。

 何をしに行ったのでしょうか


 授業が始まり教室のざわめきも徐々に落ち着きを取り戻していきます。

 私の斜め前の席が畝傍さんなのですが、畝傍さんは授業が始まるやいなやゼムクリップで挟んだ紙の束を取り出しました。

 私はそんなに目が良くなく遠目で見てとれたことは白と黒の丸が乱雑に並んでいるだけでした。


 私にはわかります。あれはモールス信号です。

 FBIが私の中で有力説になりつつありました。

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