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駆魔巻  作者: RKB
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PartOne≪毒≫第二話:美人呪術師

ここは新宿の中心部に位置する豪華マンションです。

窓で数え切れないほどたくさんの高層ビルが林立してある光景を鑑賞することができるとはいえ、部屋は日本の伝統的な和室です。

非常に綺麗な和服を着ている女性が居間の中間で優しく妊娠している黒い猫を撫でながら 天使の如く微笑んでいます。彼女の名は千葉美津子、名門大学の出身で、珍しい美人です。どんな男が美しい彼女を見れば、彼女の謎の魅力に吸い込まれるでしょう。

“可愛いですね。どうしてこんな可愛いの?"

“にゃーにゃー!"可愛い声で飼い主の質問を答えている黒猫ちゃん。ズット甘えっぱなしで、表情も可愛い。

"本当に甘え坊ね。"優しく黒猫を撫でている千葉美津子。

“千葉様、佐藤歩美さんが来ました!"一人の男性が和室の障子の外に立って、千葉美津子に声をかけた。 彼の名は武田慎吾、29歳で、千葉美津子を守るボディーガードです。

"入って!"千葉美津子が外の武田慎吾に命令を出した。

"はい!"と言って、武田慎吾が佐藤歩美という若い女性を入らせた。

佐藤歩美がゆっくり入って、後ろに4人の子供も付いています。でも 普通の子供とは異なり、身体が半透明で、尖る牙と真っ赤な瞳がある子供です。4人の子供が非常に恐ろしい顔して、佐藤歩美の精神と気を食っている。ここで彼らの存在が見えるのは千葉美津子のみです。でも 彼女は何も見えないふりして、先ほどと同じく 黒猫を優しく撫でている。

"佐藤歩美さんですよね。この私に何の用がありますか?"

佐藤歩美が千葉美津子の前で正座して、こんな風に答えた。"私は自らの復讐のためにわざわざ来た。復讐したい!呪いたい!私の。。元の彼氏を!"

"なんのために?" 千葉美津子が佐藤歩美の顔を見ないまま、とても冷たい声で聞いた。

佐藤歩美が自分の悲しみを抑制することができなくて、涙を禁じ得なくて、泣きながら惨めな過去を述べ始めた。

"彼奴が私の愛を欺いた。十年前に連合会で彼と出会った。その時、私は家族と親友の反対をものともせずに、彼奴と付き合い始めた。 でも 彼奴は他の女性と浮気しながら、私を弄びんでいる。愛する彼のために、堕胎を4回したくせに、彼は去年の7月に急に別れて、浮気の相手と結婚した。私自身も病院で健康検査を受けて、致命的な癌にかかったことを知った。彼奴の家を通って、彼とその女と子供が庭で呑気で遊んでる光景を見ると、憤りと妬みの焔が燃えてしまう。。。"

"愚かですね。男のために 自分の青春と生命を犠牲にする女、本当に馬鹿だね!"千葉美津子が佐藤歩美の涙を無視して、冷たく言いました。

"復讐が成功すれば、どうなってもいい。私の目的は一つだけ。それは彼奴の一族全員を悲惨に死去させること!金は指定の口座に振り込みました。どうか教えてください!私の目的を達成することができる方法を!"

"本当にどうなってもいいんですか?たとえ死後は天国に行けなくて、地獄に落ちる可能性があっても構いませんか?”黒猫を撫でている千葉美津子の顔にちょっと陰険な笑が浮かんだ。

"構わない!私は決意した!"佐藤歩美がきっぱり。

佐藤歩美の決意を耳にした直後、千葉美津子がその妊娠している黒猫と一つの赤い糸を佐藤歩美に渡した。

"これはあなたの目的を達成することができる方法です!"千葉美津子が冷たく笑って、こう言いました。

"これって!?"黒猫と赤い糸?意味が不明すぎて、佐藤歩美はさっぱり理解不能。

"私はこの赤い糸を長命灯の灯油に浸した、今は魔力がある糸だよ。猫に9つの命があるっていう説、ご存知ですよね。猫は不死身ではない。死んでもすぐ復活できるものです。方法は一つだけ。まずは絶対に死なせないよにこの赤い糸であの黒猫の首を絞ってください。そして、あの黒猫が生きてるうちに あなたの元彼氏の家の庭の地下に埋め込めばいいです。あの妊娠している黒猫を生き埋めすると、黒猫の怨念は倍増する。そして、この赤い糸の作用は黒猫の魂と怨念を完全にそこに残させること。そして、そこに住む者は確実に黒猫の強い怨念に食われて、悲惨に死去する。ただし、この悪どい呪い方を使った者は地獄に堕落するかもしれない。私はあなたから報酬をもらって、実行方法を提供することだけです。実行に移すか否か、それはあなた次第。私とはまるっきり関係ないです。"千葉美津子が黒猫と赤い糸の使用方法を詳しく説明しました。

"それでも構わない。ありがとうございます!"佐藤歩美が無表情で千葉美津子に対して礼を言って、赤い糸をカバンに入れて、黒猫を抱きしめて、そのまま立ち去りました。

ずっと外で立っていた武田慎吾が入りました。

"可哀想な女ですね。"

"確かに可哀想ね。どうして 君たち男は女の感情を誑かすことが好きなの?"千葉美津子が窓際に立って、外の景色を眺めつつ、ため息した。

"もしかして、千葉様も男に騙られたことがありますか?"

"どうかな。。"千葉の顔に意味不明の笑が浮かんだ。

"さき鈴木さんから電話が来ました。今日の5時に、ニュースターレストランの二階の個室で待っている。"

"また何か変な相談でもあるだろう。まあ いい。どうせ暇だから、時間を潰してもいいね!じゃ、返事お願いね。私は約束の時間に行くって!"

"はい!"

。。。。。。。

午後五時、場所はニュースターレストランの2階の個室。

1人の中年男性が梅酒を飲んでいます。この60歳ぐらいの中年男性が派手な洋服を装着して、どう見ても 現在全日本の各地で活躍している青木組のボスだと思えない人物です。彼の名は鈴木一郎。17歳の時に日本史上初のバス乗っ取り事件をやって、今は青木組の頂点に立っている男。長男と一人の娘が居る。

千葉美津子も彼の向こうで正座していて、お茶をゆっくり飲んでいる。酒が苦手な彼女にとって、いい香りが漂うお茶こそ絶好の飲み物です。

"あ、そうだ、鈴木さん、あなたの娘にいいものをあげる!彼女は恋の悩みを抱えているだよね。先月聞きました。大学の同級生を片思いしているって"。千葉美津子がカバンの中から一つの小さくて透明な容器を取り出して、鈴木一郎に渡した。中には油のような液体がある。

"ありがとう!でも 、なんですか?これは?"鈴木一郎がこの容器を受け取って、じっと見ています。

"これはタイにいる友人から頂いたもので、【屍油】だと呼ばれているもので、タイの巫術師が女性の屍体で作り出したものです。蠟燭で女性の屍体の顎を燃やして、垂れてくる油は【屍油】です。女の子がこの【屍油】で自分の眉を拭うと、どんな男性でも、すぐ使用者の魅力に吸い込まれる。”千葉美津子が具体的に説明しました。

“ヘェ〜、これは初耳だね。ちょっと怖いけど、この油の成分は内緒で、使い方と効き目を教えればいいですよね。ありがとう、娘もきっと感謝するよ。ところで、千葉さんもテレビを見たよね。今日本全国で大騒ぎになっている不思議な女性。"鈴木一郎がいきなり声のボリュームを下げて、千葉美津子に聞いたん。

" あ、見ましたよ、テレビのニュース。一人で何人の警察を簡単に倒し、拳銃で撃たれても出血しない、倒れない"不思議な女性""千葉美津子が茶碗を置いて、小さい声で答えた。

"わしはこんな噂を耳にした。何者かが知らない手段を通じて、コロンビアから300億円のヘロインを日本に持って入ったという噂。"

"ヘェ〜。屍体でヘロインを運ぶの?すごい発想じゃないか!"千葉美智子が何かを妄想しておる顔で、頷いた。

"屍体!?そんなばかなこと。。" 鈴木一郎が吹き出した。

"拳銃に撃たれても出血しない、倒れないもの。。屍体だけでしょう?ばかなことじゃないよ。屍体の腐敗を防ぐことができる方法はいくつでもある。中国は古代の時しょっちゅう石灰で屍体を保存した。屍体を動かせる方法もいくつある。医学的な方法を使うと、それは人間の関節連鎖反応。もう一つの方法は"操屍術"。でも、非常に強い力を持っている巫術師じゃないと、できないわ。まずは魔物の体から血を引いて、特定の呪文で魔力を血に注ぎ、その血で屍体の唇を拭うと、霊は完全に屍体の中で封じ込められる。最後は特定の巫術でその屍体を活ける屍になればいい。活ける屍は巫術を仕掛けた者の命令しか聞かないわ。でも 屍体でヘロインを運ぶなんて こんなに大胆的なことを考えついた奴すごいね。撃たれても殴られても倒れない、警察に捕まえたとしても 自らの意識を持たない屍体なので、命令がないと、警察に訊かれても何も言えない。完璧やなあ。"

"私は裏で今回の事件を目論んだ人物の正体を早く知りたい。手伝ってくれないか?こんなことは千葉さんしかできないよ。

"なんのために?鈴木さんとは関係ないはずじゃない?"

"もし噂は本当だったら、300億だぞ。警察に発見させる前に、まずはその300億円のヘロインを奪う!"鈴木一郎が陰険にわらった。


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