表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺・プリンセス  作者: 風鈴P
第8章 反攻編
84/121

第78話 救出作戦(2)

ドガ!

「ぐへ!」

バキ! ゴン!

「ガ、ガハ!」

ギュスターヴが敵兵をなぎ倒していく。

…販促だ、じゃない、反則だ。

兄ギュスターヴのスキルは魔闘気、実は一般的なものである。

前にの述べたように魔力を闘気に変換するもので、扱える人物は少なくない。

それを十分に発揮するためには自らの肉体を鍛えたり、技を磨く必要がある。

俺の風の魔法で身体強化をするのも原理的には似たもの(スキル)ともいえる。

だが今回は魔力を使用することは避けなければならない。

つまり兄は自らの肉体の力、技だけで戦っているのである。

それだけで強いのに、魔力が使えたらいったいどれほど強くなるのだろうか?

「これ、俺達必要あるのかな?」

俺は小声でアルフレッドに話し掛けた。

「うーん、ギュスターヴ殿下だけで大丈夫そうだよね。」

その会話をギュスターヴが聞いていた様だ。

「ハッハッハ。まぁ、俺の予定では忍び込めさえすれば終わったようなものだったのだがな。さて…」

ギュスターヴは足を止め前方にいる数名の兵を見た。

「あれは中々出来そうだ。」

なるほど。その中の1名、部隊を率いている隊長のような人物。

かなり高い技量を持っていそうな感じだ。

「アルエット。俺は一刻も早く父上をお救いしたいのだが、お前達にあれを任せられるかな?」

うーん、魔力を使えない状態では無理に決まっている。

だが俺達は準備してきたのだ。その一端を見せるのは悪くない。

「10分だけなら何とかしましょう。」

本当は最大30分まで大丈夫だが、脱出のための保険も残しておきたい。

「なるほど。父上はこの先に囚われているはずだ。では10分以内に戻れる様努力しよう。」

「お願いします。」

俺はそう言うと呪文書(スクロール)の力を開放した。

俺が使用した呪文書(スクロール)の効果、それは風の魔力の開放だ。

呪文書(スクロール)による魔法の発動は自身の内なる魔力を使用していないので、ケヴィンの変装魔法を邪魔することが無い。

「カール、俺と共に前衛。アルフレッド、リディ援護お願いね。」

俺の掛け声と共に、仲間達が態勢を整える。

アルフレッドは6枚所持している呪文書(スクロール)の内2枚を発動。

それはカールへの攻撃力及び速度強化魔法である。

リディも1枚を発動、効果はクロスボウへの矢、10発分の装填。俺の魔力の代わりである。

「行くよ!」

俺は剣を抜き、敵兵に迫った。

カールも俺に続いた。

敵兵は実力者と思しき隊長を含め、5名。この隊長は俺が相手をするつもりだ。

隊長は大剣を抜き、俺の剣を受け止める。

残りの兵も援護に出ようとするが、カールが立ちはだかった。




「ほう…!」

ギュスターヴが右手を顎に当てながら声を上げた。

(アルエット)とその仲間が恐らくこの城を守る中で一番熟練であろう者達を、それも人数で負けている状態にも関わらず相手をしている。

兄としては自分もしくは部下を援護に回した方が安全なのだろうが、(アルエット)はそれを求めなかった。

(アルエット)は10分は大丈夫と言った。

恐らくは自信があるのだろう。

確かにあの動きは大したものだ。

あの呪文書(スクロール)にいる身体強化が必要なのだろうが、確かな技術を身に着けているのは間違いない。

ならば自分はその間に父上を救出してくればいいだけの事だ。

「行くぞ。ここは大丈夫だ。」

ギュスターヴは部下と共に先を急ぐ。

この先には父王が囚われている。

救出作戦の成功は目の前だ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ