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俺・プリンセス  作者: 風鈴P
第7章 商船護衛編
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第65話 オオダコ祭り!(2)

「よーし、行くぞー!」

元気な掛け声を共に俺は船首から勢いよく飛んだ。

俺が試したいと言ったことを説明しようと思う。

俺が習得した能力の中で最初に使えるようになった「風の宝玉の力」は俺の魔力を風に変える単純なものだ。

俺は試行錯誤してるうちに色々な用途でそれを使う事が出来る様になっていた。

順を追って書いてみると、


1.風を自分に纏わせ自身を加速させる。

2.風の障壁を生み出し敵の攻撃の力を緩和、もしくは遮断する。

3.自身を中心に周囲に風の流れを生み出し、その変化で敵の位置を探る。

4.生み出した風を刃に変え敵を切り裂く。


この4つを使うことが出来る。


今回はこれらを組み合すことにチャレンジしようというのだ。

俺は船首から飛ぶ際に自身を加速させた。

通常より遠くにジャンプすることができるわけだが、当然重力で落下する。

その際に落下する方向に風の障壁を作り、海に落ちないようにした。

地面のように硬いものを作ることは出来ないが、トランポリンのような足場を作る事なら出来る。

俺は風の足場を利用し海に落ちることなくオオダコに近づいて行った。



「ほう、うまくやるものだな。」

甲板ではフェルディナンが笑いながら言った。

「だけどあの子、この後どうするのかしらね。」

ノエルは腕を組んだ。



オオダコまで10メートルくらいまで近づいた。

俺はオオダコを回る方向へ向きを変えた。

風の足場はクッションのようにはなるが、同じ場所に立つことは出来ない。

「さて、次は…」

オオダコの周りを飛びながら、俺は次の動作に移ろうとした。

その時、

ブワァァ!

オオダコの足が俺めがけて迫って来た。

周りとくるくる飛び回っていると言っても敵は8本の足を持つのだ。

「うわ!」

俺は何とか躱したがバランスを崩し、海へ落ちそうになった。

何とか足場を新しく作り出し落ちるのを免れたが、タコの足は正確に俺がいるほうに迫って来た。

「うーん、やっぱりタコだけどここまで大きく育った魔物は強いなぁ…」

リディのように羽がある種族であれば自由自在に飛び回れるんだろうが…。

もしくは武○術みたいなのが使えれば…。

まぁ無いものをねだってもしょうがない。

「みんな! お願いします!」

俺は船に残る仲間たちに声を掛けた。

「分かった。今から撃つ矢には当たるなよ?」

「出来るだけ当てない様にするけど、当たっても文句言わないでよね。」

フェルディナンとノエルが答えた。

数秒後、援護が飛んできた。

フェルディナンが麻痺の薬を塗りリディが毒矢を放ち、ノエルは俺を狙う足を弾き飛ばす魔法だ。

アルフレッドは散発的に魔法を放ち、オオダコの注意を逸らした。

俺はその援護を貰い、次の行動に移った。

さて風の刃だが難点が一つだけある。

普通に放つと前方に飛んでいくわけだが、距離が離れるに連れてその方向は拡散していってしまう。

つまり離れれば離れる程攻撃力は弱くなり、方向を収束させることができない。

以前の訓練で俺は風の刃を自分の剣に上乗せする魔法剣のようなものを習得した。

これで方向を収束させることは出来るが、範囲が狭くなる。

それでは北方洞窟で遭遇した再生するタイプの敵を倒すことは難しい。

力を収束させつつ広範な攻撃範囲を保つにはどうすればいいのか。

俺が考えたのは剣を鞘に納めた状態で大量の魔力を込めることだ。

しかしそれにはかなりの集中力が要るから、敵の攻撃を躱しながらというのは難しい。

距離を取ってそれをやれば容易いが、どれくらいの威力・攻撃範囲か分からない。

だから俺は確実に当たる距離を探りたかった。

仲間の援護は確実に俺への攻撃を防いでくれていた。

俺は援護の中、剣へと魔力を込め始めた。


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