表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺・プリンセス  作者: 風鈴P
第6章 北方洞窟探索編
63/121

第59話 港へ

「ねぇ、アルフレッド。俺達、このあとどうする?」

「うーん、そうだなぁ。」

北方洞窟探索での疲れを癒した俺達は宿で今後の方針の話し合いを持った。

「お金あるし、元いた大陸、エレノオール大陸を目指すべきだと思うな。」

「やっぱそうだよね。」

「だが一つ問題があるんだ。」

アルフレッドが腕を組んだ。

「問題?」

「この前テオドールさんと冒険者ギルドに行った時、色々と情報を集めて来たんだ。そしたらね、ナイザール王国周辺の情報も得られたんだけど…」

「うん。」

「レオポルド殿下の軍が、ラストーチカ王国を征服したそうなんだ。」

「征服だって…?」

「一方的な戦いだったらしい。さらに周辺諸国への侵攻も伺っているという話だよ。」

「うーん…」

元々ナイザール王国は軍事国家である。

兄レオポルドは相当な野心家だし、これからも周辺の国へ攻撃を仕掛けようとするだろう。

「そうすると、カールを家に連れて行ってあげるのは難しそうだね。」

俺はカールを見た。

「ボクは大丈夫だよ。ボク、みんなともっと一緒に旅したいし。」

「そう? ごめんね、カール。」

「ううん。それにお姉ちゃん達、ナイザール王国の近くに行くのは危ないんじゃない?」

そっか、俺とアルフレッドはお尋ね者になっている可能性が大だな。

それは危険だ。

「僕もそう思う。だからまずエレノオール大陸の玄関口であるグヴェナエル共和国に向かおう。ここは大きな港町だからより多くの情報が集まるだろうし。」

「そいや、ケヴィン達は今どうしてるのかな。」

「うーん、ケヴィン達の事だからうまく脱出出来てると思うけど…。変身も使えるしね。」

「う、うん。きっと大丈夫だよね。」

「ねえ、ケヴィンって誰なの?」

リディが俺の隣にちょこんと座って話し掛けて来た。

「ああ、俺達がこの大陸に転移してくる前に一緒にいた仲間だよ。俺の従兄妹にあたる人で、優秀な冒険者なんだ。」

「へえ、そうなんだ。」

「うん。無事なら向こうも俺達を探しているはずだ。よし、とりあえず明日宿を出発しよう。」

「うん!」

俺達は今後の方針を決め、その準備を始めた。




翌日早朝、俺達は準備を整え宿を出発した。

港は宿の程近くだ。

15分ほど歩き、港に到着した。

アルフレッドは港の旅客受付に向かい、受付係と話し始めた。

数分後、アルフレッドが浮かない表情で戻って来た。

「今、ここからエレノオール大陸への船は止まっているそうだ。」

「え、どうして?」

アルフレッドが説明を始めた。

受付が言うにはエレノオール大陸周辺の海域には海賊が出没するらしい。

ナイザール王国周辺の紛争で周辺海域の治安維持が出来ず、海賊行為が横行しているとか。

またナイザール王国に負けた国の敗残兵や、ナイザール王国の兵も一部海賊行為もしているとの事。

「うーん、参ったね。」

「そうだね…」

「あれ、あんた、アスカじゃねえか。」

後ろから誰かが話しかけて来た。

「あれ、あなたは…」

俺は振り向いてその人物を見た。

「…誰だっけ?」

「おう…、お、覚えてねえのか…」

その人物はかなり大きい人だ。

あ、この人はもしかして…。

「俺はイアサントだ。あんたに決闘で負けた…」

「ああ、やっぱりあの斧のひとか!」

「そ、そうだよ。ところで…、あんたらここで何してんだ?」

「あ、うん。えっとね。」

俺はイアサントに状況を説明した。

「なるほどな。エレノオール大陸へ渡りてえのか。」

「うん。でも船が出てなきゃね…」

「分かった、俺に良い案がある。」

「良い案?」

「ああ。旅客船が無理なら、商船に乗ればいい。実はオレのパーティは商船の護衛を引き受けていてな。確かその船はアングラート大陸にも寄るはずだ。」

「え、そうなの? でも簡単に乗れるのかな?」

「ああ。あんたらも冒険者なら護衛として雇われれば良い。俺が話しつけて来てやろうか?」

アルフレッドが俺に近づいてきて耳打ちしてきた。

「アスカ、この人信用できるの?」

「うーん、分からないけど…。でも船に乗らない事にはどうしようもないし…」

「ま、そうだね…」

俺はアルフレッドとの話を終え、イアサントを見た。

「お願い、私達を乗せてもらえるよう、話してくれるかな。」

「おう、任せておけ。」

イアサントは自信があふれる表情で答えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ