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俺・プリンセス  作者: 風鈴P
第2章 王国騒乱編
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第16話 人探し~冒険者ギルドへ

~アルフレッド視点~



僕は姫様(アスカ)と別れ、城を出、城下町に出た。

城を出て初日はどこをどう歩いたか、そんなのは記憶にない。

姫様(アスカ)に傍からいなくなれと言われたのもショックだったが…。

それ以上に自分の無力さに衝撃を受けた。

僕は何のために魔法の腕を磨いていたのか?

“この程度の力”で満足してしまっていたのではないか?

それでも、僕は負けるわけにはいかない…。




僕は路地に入った。

城を出てから1日経ったが、まだ僕を尾行しているものがいる。

2名だ。僕を監視しているのだろう。

次の角で始末しよう。

僕は走って角を曲がった。尾行者も一定の距離で追いかけて来ているようだ。

建物の陰に隠れ、僕は剣を構えた。

尾行者の内の一人が曲がり角を曲がった瞬間、僕は剣を突き付けた。

「貴様、レオポルド殿下の手の者だな。」

「・・・」

尾行者は何も答えない。

もう一人の尾行者が短剣を構え向かってきた。

僕は剣を突き付けていた男を蹴飛ばし、後方へ距離を取った。

「水の精よ、我が手に宿れ。」

左手より水が渦を巻いて現れた。

尾行者が短剣を振りかざした瞬間、僕は手を広げた。

大量の水が放たれ、尾行者達を襲った。

激しい水流が尾行者二人を吹き飛ばす。

尾行者の一人は気絶したようだ。もう一人は起き上がろうとしていたが、僕はその尾行者の首筋に剣を突き付けた。

「悪いが今の僕は君に優しく出来ない。君が選ぶことのできる選択肢は二つ。ここで僕を追いかけるのを諦めるか、僕に首を刎ねられるか。どっちがいい?」

「…俺はどっちも選ばない。任務失敗とあれば、どうせ処刑されるのだからな…、ぐっ!」

尾行者はガクンと崩れ落ちた。自ら命を絶ったのだ。

気絶したもう一人の尾行者も、自分で命を絶つのだろうか。

でもそんな事は僕には関係ない。

僕は人を探さなければならない。確かあいつは冒険者だと言っていた。

冒険者ならば冒険者ギルドにいるかもしれない。

僕は冒険者ギルドの扉を開けた。




中には様々な人種、種族の冒険者がひしめいていた。

僕はきょろきょろと辺りを見渡す。

すると明らかな新人いびりをするようなモヒカン刈りの男が話しかけて来た。

「よう、ぼうず。お前、冒険者になりたくて来たのか?」

「僕は人探しに来たんだ。ケヴィン・ジェルマンという男を知らないか?」

「お前、あの腰抜けパーティーのケヴィンを探しに来たのかよ?」

モヒカンが大げさに言うと、周りの冒険者たちに笑いが起きた。

「あいつは腰抜けなのか?」

「おうよ。やつらはチマチマとした仕事ばかり積み上げてB級に上がった連中だ。」

「へぇ、そういうあんたのクラスは何なんだ?」

「俺もB級だがよ。あんなやつら屁でもねえぜ。」

「ふーん、僕はまだ冒険者ですら無いけど、あんたには用は無いよ。」

僕は視線を合わせずギルドの受付に向かおうとした。

「てめぇ…、待ちやがれ!」

モヒカンが僕の肩を掴んできた。

「おっと、これはもう正当防衛で良いよね。受付のお姉さん。」

「良いわよ、倒せればね。」

受付の女性は関心なさそうに答えた。冒険者同士の揉め事など日常茶飯事なのだろう。

「舐めやがって!」

モヒカンが大剣を振りかざした。

僕は剣でそれを受け流し、懐にもぐりこんだ。

「何!!」

モヒカンが驚きの声を上げた。

僕は剣から右手を放し、モヒカンの顔の前に出した。

「解放。」

僕がそう唱えると、こぶし大の火が燃え盛った。

「ぐわぁぁぁぁ!」

モヒカンが悲鳴を上げながら顔を押さえた。

「ごめんね、火傷は残るかもしれないよ。」

僕はモヒカンに背を向けて言った。

「て、てめええ、許さねえぞ!」

モヒカンが片手で顔を押さえながら立ち上がろうとした。

「止せ!」

一人の剣士がモヒカンの肩を掴んだ。

「ローラン、止めるんじゃねえ。俺はこの餓鬼をぶっ飛ばさないと気が済まねえんだ!」

「ふん、お前には無理だよ。さっきの火属性魔法がもっと大きい威力のものだったら、お前の顔は黒焦げになって死んでいただろう。お前は手加減されたのさ…」

「何だと…?」

「なぁ、そうだよな? 少年。」

ローランは僕を見た。

「…僕にはアルフレッドという名前があります。」

「そうか、すまないな。アルフレッド君。」

「いえ、あなたの言う通りその人へ放った魔法は弱いものを選びました。でも、あなたが相手だったら手加減はしないでしょう。」

「ははは、それは光栄だな。」

ローランが僕の肩に手を置いた。

「さて、アルフレッド君。俺は君のような有能な者を求めていたんだ。是非俺達の仲間にならないかい?」

「えっ…、仲間に…ですか?」

僕はローランの顔を見た。


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