はぐれた?転移された?
あの話の日から三日。
セフィリア洞窟に着いた。
「キラキラしてる…」
魔力からか少し光ってる水晶は、その多さからか足元を難なく照らしてくれる。
天井にも水晶があり、見上げると暗いからか星みたいに見える。
高さは……三メートルくらい?
そうやって観察していると、レインの疲れた声が聞こえた。
「月華、お前な……嫌がってたのに…」
「あ?」
「すみません」
即座に謝る悪魔。
思わずため息を吐き出す。
ホントに悪魔?
本気で疑いたいけど、悪魔としての(・・・・・・)レインを見たことあるから、疑えないんだよね。
なんとなく悲しい。
「レイン、武器ってどこらへんにあるの?」
聞いてから気づいた。
武器ってここに来て死んだ人達のじゃないかと。
もしもその人達のだったら、最悪じゃん私…。
密かに自己嫌悪に陥る私に気づかないレインはあぁ、と言う。
「適当に歩くしかない」
この悪魔を事故を装って殺していいですか?
本気で殺意が沸きそうになった瞬間。
ゾクッ。
殺気を感じた。
レインに腕を掴まれ、体が光に包まれる。
「レイ……」
レインの名前も最後まで言えず、いきなり転移された。
この場合、はぐれたと言えるのか?
レインのキャラがおかしくなってますね…。
申し訳ありません…。