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十三番目の神将  作者: 夕風清涼
第一章夢か?
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修羅界へ

『いいか!明日の午前2時から、おめぇの修行は開始される!そこからは常に無間地獄と隣り合わせだ!それは解るな?淳一!』


『はい…』


『でだ!ここでおめぇらの人間界と、あっちの世界の違いを教えてやる!解ったか?淳一!』


『まだ何も聞いてませんけど…』


『……すまん…』


風神様は褌の中に手を入れて小さな巻物を取り出して開いた。


『ええっと…修羅界は………と…あった!あった!』


風神様は巻物に書かれてる文面を目を細めながら読んでいる。


『なるほどね~!よく解ったぜ!いいか淳一!今からインテリジェンスなおいらが説明するから、よ~く聞きねぇ~!』


『はい!ゴクリ‥』


僕は生唾を飲んで風神様に注目した。


『おめぇの居る世界は1分ごとに時が刻まれてるよな?て事は60分だと?‥ハイ、淳一君!』


『1時間です!』


『…………………………せ~かい!』


『風神様‥何かの真似してませんか?』


『そんなのは知らん!‥そう1時間だ!しかし、修羅界では60日経ってるんだな、人間界の10分は修羅界では10日なんだよ!』


『そうなんですか!やはり世界が変わると時間の進行も変わるんですね‥』


『そうでぃ!まぁ頭の良くない淳一君には全界の時間を説明しても理解出来ないだろうし、どうせ修羅界からすぐに無間地獄バカンスに旅立つんだから、詳しく覚えなくていいぜ!』


『…はぁ…』


『それよりも、もっと大事な事があるんだが、それは明日出発する時に話すぜ!とりあえず、おめぇが修行で人間界から姿を消しても暫くは誰も気が付かないはずだ!ただし、無間地獄慰安旅行に出発したら無理だけどな…そん時はおめぇの両親、友人…その他おめぇが関わった全ての人々の記憶からおめぇは消える!』


『それは僕がこの世に存在しなかった事にされるんですか?…』


『……………………………せ~かい!』


『もうそれ止めて下さい…』


『そうでぃ‥み~んなの記憶から、おめぇさんの存在が消える‥そしておめぇさんは1人寂しく無間地獄研修旅行に旅立ってしまうのよ…』


『………』


『な、おめぇにしちゃ不利なんてもんじゃねぇ!!今ならキャンセルお布施料30%オフでおいらが取り次いでやるから、考え直せ!な!』


『いえ…僕はやります!自殺者として本来僕は名前が記憶されたはずですから、むしろ僕の存在全てが白紙になるほうがいいです…』


『その気持ちに嘘はねぇな?…淳一!いつでも無間地獄ハートブレイク旅行の覚悟もあるんだな?』


『はい!』


風神様が僕の顔をじっと眺める。


『この数日間で、おめぇさん少しは強くなったな!…よし!おいらも天下の風神様でぃ!!ぐだぐだ言うのは止めだ!!』


風神様が闇夜の空を見上げた。


『強くなれ!天空を翔るおいらのように!!解ったな!淳一!!じゃなっ』


僕は颯爽と夜の空へと消えて行った風神様が格好良く見えた。

明日とはいえ、午前2時まで後7時間しかない!僕は急いで帰宅した。

学校からの帰り道、僕は家族の事、加藤や広山、そして水川の事を考えていた。

もしかしたら明日にはみんなの頭から僕の記憶が消えているかも知れない…。

短かった僕の人生の中で唯一楽しかった思い出は、この土地に引っ越してくる前に住んでいた頃、小・中学校の時代の友達と思いっ切り遊んだ事だった。

夏休みにはプールに行き、日が暮れるまで遠くまで自転車でサイクリングをしたり、ゲームの対戦結果で本気でケンカもした‥。

(あいつら、元気にしてるかな‥明日目覚めたら、あいつらから僕の記憶は消えているかもな‥でも、僕は忘れないから‥)


住宅街を歩く僕の姿をまるでスポットライトを当てるかのように、街灯が僕を照らしていた。


家に着き玄関を開けると母親がすぐに台所から飛び出してきた。


『ただいま!母さん』


母親は僕を安堵の顔で見つめた


『良かった~!お前が遅いから心配してたのよ!…もしかしてまた…』


『母さん!もうあんな事はしないから安心してよ、大丈夫だから』


自分の愚かな行為から母親を神経質にさせてしまった事を僕は心から後悔した、本当に今夜が母さんとの最後の別れになるかも知れないんだ…自分は地獄に堕ちた時、母さんの記憶から僕は消える…でも、僕は悲しそうにしている母さんの顔を最後にしたくなかった、もし自分に負けて地獄に墜ちる時には母さんの笑顔を思い出しながら堕ちたかったのだ。


『母さん心配し過ぎだよ!それに今日の体育祭のリレーで、陸上部の連中を抜いて優勝したんだよ!』


僕は少しでも母さんに笑ってもらおうと、明るく振る舞いながら今日のリレーの事を話した。


『まさか!あなたが優勝??』


母は疑いながらも驚いていた。


『そう言うと思って、ほら!これ見てよ!クラスメイトの水川さんが、携帯でムービーを撮ってくれていたんだ!それを生駒君の記念にと送ってくれたんだよ!』


僕は携帯を出して母さんに画像を見せた。


『ほんとだね!!いつの間に、こんなにスポーツ出来るようになったの?』


母の画像を観ている姿は、まるで子供が大好きなアニメ番組を観ているように無邪気に笑っていた。


『凄いわね!本当に勝ったのね!お母さんも嬉しいわ!ちょうど今日の夕飯は淳一の好きな焼き肉なのよ!さっ、早く着替えていらっしゃい、もうすぐお父さんも帰ってくるから』


ようやく母が嬉しそうに笑った‥その顔を僕は決して忘れないつもりでいた。僕が着替え終わる頃に父さんも帰宅し、久しぶりに家族全員での夕飯となり、話題は今日の体育祭一色だった。


『そうか、勝ったのか!父さんも嬉しいぞ!この調子で頑張れよ、お前は本当は強いんだから!』


父は本当に僕の活躍が嬉しかったのだろう、珍しく今夜は三本目のビールを空けた。

ここで僕はもうひとつクリアーしなければならない事を実行した。


『父さん、母さん、実はお願いがあるんだ‥今日のリレーで優勝して、僕はもっと強くなりたくなった‥それで明日は学校も休みで来週の祝日を合わせたら4連休になるから、この機会に今夜から山に1人でキャンプをしたいと思ってるんだ‥』


食事中の両親は僕の言葉に箸を止めた。


『お前1人でか?…』


父が僕を睨みつける


『うん!でないと強くなれない気がする…』


父の目を見ながら僕は答えた、母は心配そうに箸とお椀を持ちつつ僕を見つめている。


『…お前の口からその様な言葉が出るとはな…よし!行ってこい!』


『そんな夜中に出なくても、電車も走ってないわよ‥どうするの?淳一…』


心配する母の気持ちはよく解っていた…


『始発までは歩いて行くよ、大丈夫だから!母さん』


そう言って僕は食事を続けた、母とは逆に父は思いもよらない僕からの言葉に嬉しそうだった。これで家族への問題はクリアーした、たとえこれが最後の晩餐となっても悔いは無い‥僕は部屋に戻り不要な物をまとめた、出発の時に処分する為だ。


(よし!不要な物はこれでいいかな‥後は荷造りだけど‥何が必要か風神様に聞くの忘れた‥)


僕はとりあえず、キャンプ用品一式を準備した。


(修行ってサバイバルみたいなもんだろうし、これだけ用意したら大丈夫だろ‥後は‥)


僕はタンスから登山服を出した。


(ふぅ‥‥よし!最後は風呂に入って身体を清めて、仮眠してから出発だ!)


湯船に浸かっていると、これまで育ててくれた両親との思い出が記録映画のように頭に映し出される、何度も涙が出そうになるのを誤魔化すかのようにお湯で顔を洗った。


(戦争に出征する人達もこんな気持ちだったのかな‥)


帰れるかどうか解らない‥でも帰ってきたい!今の僕はその気持ちが解るような気がした。


お風呂から出ると、既に両親の寝室の灯りは消えていた。


(お父さん、お母さん、朝目覚めても僕の存在が頭から消えていないように、僕は頑張ってきます!)


現在午前01:08


僕は荷造りに手間取ってしまい、仮眠もせずに登山服を着、出発の準備を終えて家を出た。

辺りは寝静まり、僕の履いている登山靴の足音が深夜の住宅街に反響していた、待ち合わせの高架橋に向かう途中のゴミ集積所で不用品を捨て、僕は高架橋に急いだ。

現在午前01:44


最終電車の通過を済ませた線路は暗闇に覆われていたが、高架橋だけはアスファルトに橙色の街灯をぼんやりと照らしていた、アスファルトの路面はその光を拒むかのように光を反射している、その光景はまるで魔界へ続く道のようだった、僕は高架橋を登りきった所で風神様を待った。

午前01:50


ビューーーー


強い風と共に風神様が現れた。


『逃げずに来たな!淳一!結構、結構!更においらより早く来るとは、尚結構!結構!もし、おいらが待つ事になってたらそのまま帰ってやるつもりだったぜ!

そしたらおめぇさんは無間地獄1人ハネムーン旅行に出発だったな!』


感心している風神様に僕は質問した。


『風神様!聞きたい事があります!』


『何だ?‥いきなり!ファーストキスの場所は言わないぞ!それと最近太ったからスリーサイズも言えないぜ!』


『違いますよ!人間界の時間と修羅界の時間差の事です!人間の僕が修羅界に入ると、修羅界の時間に合わせて同じように僕の身体も歳を取るのが早くなるんですか?』


『あっ!それ言うの忘れてたな!すまねぇ、すまねぇ!おめぇさんの老け込む身体の速度は、たとえどの世界に行っても人間界と同じだ!修羅界の10日は人間界の10分だから、おめぇが修羅界に居ても身体は10分ぶんしか老けねえから安心しな!』


『そうですか、解りました!』

少し僕はホッとした。


『おぅそれとな!もうひとつ淳一にビッグハッピーなニュースだ!やったね!淳チャン!腰に手を当ててスキップする準備しやがれぃ~!』


『なんなんですか?いったい…』


『おめぇと別れた後、おいら北の寒い国までひとっ飛びしてよ!この袋に大量の流行性感冒菌を収集してな、体育祭でヤジ飛ばしてたあの糞ガキの家に行ってよ、あいつが飯食う時口開けた瞬間に大量に菌をぶち込んでやったのよ!どう?風神チャンエラいでしょ?誉めて!誉めて!』


『神様がそんな事していいんですか?』


『天罰だよ!天罰!!あいつムカついたしぃ~!それにおいら、まだ鬼だった頃はよ、風と一緒に風邪の菌も撒いてたのよ…そしたらみんなから忌み嫌われてな…独りぼっちだったのよ‥で、寂しいから余計に悪事働いてな…そしたら天部の神様が助けてくれてな、そこからおいら神様に帰依したってわけ!だから独りぼっちだった淳一の気持ちはよく分かるぜ‥』


『風神様…』


『そろそろあの糞ガキ発病してんじゃないか?夏場の流感はキツいぜ~!苦しいぜ~!キャッホ~!』


《まだまだ鬼の頃が抜けてないな!風神!》


『!?…誰でぃ!おいらの姿が見える奴は!それも風神様を呼び捨てにするたぁ!どこのスットコドッコイでぃ!』


風神様が辺りを見渡し声の主を探す。


『私だよ、風神…そなたの上だ…』


怒り顔で風神様は目線を上に向けた。


『おっ!おぉぉぉぉ~!これは失礼いたしました~‥ははぁ~』


声の主の姿を見るなり、いきなり風神様は土下座をした。

僕も目線を上げてみると、立派な着物を身に纏った孫悟空のような人が宙に浮いていた。


『…お猿さん…』


無意識に僕の口からその言葉が出た。


ガツン!!


風神様の拳が僕の頭を殴った。


『痛い!なにも殴らなくても…』



『この、スペシャルスットコドッコイ!このお方は帝釈天様の従者で青面金剛様であらせられるぞ!すんげ~お方なんだぜ!!』


『えっ……す、すみませんでした!』


慌てて僕もひれ伏した。


『もうよい、2人共顔を上げよ…』


僕達は顔上げ、青面金剛様を見つめた。


(この方が帝釈天様の従者…凄いな…)


『風神よ、その青年が例の修行者ですか?』


『はい!生駒淳一と申します!‥』


『ほう…ならば生駒淳一、私に顔を見せなさい!』


僕は青面金剛様に解るように顔を上げた、青面金剛様は何かを見透かすように僕の顔を眺めていた。


『なるほど‥帝釈天様がこの青年に修行の許可をされた意味が解りました‥』


『????』


僕は全く何の事か解らなかった。


『風神よ!帝釈天様よりの勅命を伝える!心して聞くのだ!』


『ははぁ~』


『汝、風神はこの修行者、生駒淳一の修行に見守り同行いたすよう、しかと申し付ける!』


『ははぁ~!…えっ!?…えぇ---っ!』


風神様は慌てふためいた。


『青面金剛様!ちょっとお待ちを!なんでおいらが見守り役なんですか?‥』


『そなたの生駒淳一の願いを叶える為に動いた熱意に帝釈天様はいたく感激されたのだ、精一杯励めよ‥』


『いや!あの‥お言葉ですが…おいらには年老いた子供と腹を空かして待っているオッカサンがおりまして…その…』


『嘘をもうせ!‥相変わらずそなたは面白いな‥では、しかと申し付けたぞ』


『青面金剛様!最後にもうひとつ!もし淳一が無間地獄に墜ちる事があれば、おいらも墜ちるのですか?…』


『そなたは墜ちぬ!ただ、生駒淳一がどんな苦しい状況になっても、どんなに瀕死な状態になっても、一切彼に触れてはならぬ!万が一触れた時はそなたも墜ちる!よいな!唯一そなたが生駒に触れてよいのは、次の界に赴く時だけ‥忘れるでないぞ!』


僕達の目の前に眩しい光がさした瞬間、青面金剛様は消えた。


風神様は僕の横でかなり落ち込んでいた。


『風神様‥ねぇ、風神様‥』


『………』


『風神様‥もうすぐ2時ですよ‥』


『……あ~っ!!どうしよ!どうしよ!おいらまで修羅界に行くはめになっちまったよ~!修羅門までのアッシー君のはずだったのに~!!あ--っ!神様何とかして--!…って、

おいらが神様じゃん!!』


『夕べのカッコイイ風神様とえらい違いますね‥』


『うっせい!うっせい!…はぁ~…帝釈天様の勅命じゃ逆らえねー……よし…腹ぁ括るか!ちくしょ~!』


へたり込んでいた風神様が勢いよく立ち上がった。


『淳一!おいらが一緒についてやる!しかし、門の外ではおいらに触れてもいいが、門から中では《あっ!風神様、肩にゴミが…とか、やったね!風神様!》とかでハイタッチとかも無しな!』


『‥はい…ありがとうございます‥』


現在午前01:56


『淳一!昨日おいらが言った事覚えてるか?大事な事は出発前に言ってやる!ってやつだ』


『はい!』


『よし!いいか?後数分で修行が始まる、その瞬間からおめぇは、ある言葉を絶対に口にしてはいけねぇ‥』


『ある言葉‥?』


『そうよ!よく聞けよ!《もう、こんな世界は嫌だ!!》…だ…』


『………』


『その言葉を出した瞬間、修行放棄と見なされおめぇは確実に無間地獄に行く…いいか?どんなに痛くても辛くても決して言うんじゃないぜ!!解ったな?』


『……はい‥』


午前02:00


『いよいよだぜ…淳一…もうどうする事も出来ねぇ…さぁ、俺の背中に捕まって目を瞑れ!今から修羅界に飛ぶぜ!!』


僕は目を瞑り風神様に負ぶさった、風神様は何か呪文を唱えて大きく飛び上がった!もの凄い風圧が僕の顔に当たる。ビュオオオオオオ-


凄い風切り音が聞こえる。


『目ぇ開けんなよ!淳一!目玉が風圧で飛び出しちまうからな~!もう少しのガマンだぜ~』


『は-い!』



どれだけの時間を飛んだのだろう…僕は風神様にしがみつくのに必死で解らなかった、次第に風神様の飛行速度が落ちていく、さっきまで息苦しかったのが嘘のように、呼吸が楽になる。

そして…風神様の両足が地面に着いた…。


『着いたぜ…淳一…ここが修羅の世界だ…』


僕は風神様の背中を降りてゆっくり目を開けた…


『!!!!ここが修羅界…』


僕の目の中に入ってきた光景は衝撃だった…、空は黒雲に覆われ、雲の隙間から赤い空が見える、地面は赤黒く、遠くの山々は木々等無く岩肌が剥き出していた。


『淳一…あの崖の間にある大きな錆びた門が、修羅の門だ…いよいよ悪夢の修行の始まりだぜ…』


『あの…風神様…その前に…僕のリュックと…着ていた服も…履いてたパンツも消えたんですが…』


風神様は裸になってしまった僕をジッと見つめた。


『…………プッ…勝った!…』


『ちょっと!どこ見てるんですか!!僕の衣類も荷物も消えちゃったんですよ!』


『あぁ、また言うの忘れてた!この修行をする者はな、まず何も着けない持たないが第一歩なんでぃ!まぁ、何とかして現地調達しろ!って事で、ここに来る途中におめぇさんの物は消えちまったって事よ~』


『そ、そんな~…こんな格好じゃ…修行も出来ないですよ~』


『しょうがねぇな~…』


風神様は袋の中から布切れを出して掲げた。


『♪パンパカパンパンパ~ン♪風神様の使い古した腰巻きとわらじ~!』


『…また真似てません?…』


『そんなのは知らん!…ほれ、これを腰に巻いてわらじを履いときな!腰巻きは後でクリーニングして返せよな!』


しぶしぶ僕は風神様の腰巻きを着けた。


『よし!淳一!いよいよ、修羅門に向かうぜ~!』


僕達はゆっくりと修羅門へと歩き始めた。


『淳一…歩きながら言うのも何だけど…おいらの巻物によると、ここの修行日数の期限は100日なんだ!それまでに俺達は阿修羅王に接見して修行成果を認めさせないといけないらしい!』


『で、その修行とは何ですか?』


『……わかんない…書いてない…』


『!!!!!』


『まぁ、あの門を抜ければ解るだろ!!な、淳一!』


僕は本当に無間地獄に行くかも知れないと思った…。

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